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愛されて58年!杭瀬にある老舗の八百屋『伊藤青果』には珍しい食材や旬の野菜・フルーツがずらり 尼崎市

Kiss

尼崎市の杭瀬市場で、地域の方に愛されている老舗の八百屋『伊藤青果』を見つけたので取材に行ってきました。

阪神杭瀬駅から徒歩約6分の所にあり、店頭からはみ出すほど豊富な旬の野菜や果物がずらりと並んでいます。

同店は創業58年で同市場に近い所で長年営業されていましたが、4年ほど前に移転されてきたそうです。現在の店主は2代目で初代は自身の両親で、現在90歳になる父親はいまだ現役で働いておられます。国産のものから輸入品まで良いと思ったものはどんどん仕入れておられるので、普段のスーパーには置いていない珍しいものもあります。

例えば、取材時には「おかひじき」という聞きなれない野菜が並んでいました。「おかひじき」は見た目が海藻のひじきに似ており、陸地に生えている事からこの名前がついたそうで独特のシャキシャキとした歯触りと癖のない風味が特徴で「お浸し」などにすると美味しいのだとか。

横にある「菊芋」はイヌリンという血糖値の上昇を抑える物質が含まれており、生でも煮込んだり炒めたりしても美味しい今注目のスーパーフードです。

さらに、今の時期に旬の「桃」や「さくらんぼ」もたくさんあり、百貨店で買うと同じブランドのものでも同店の倍以上はするそうなのでかなりお得に購入することができます。

「すいか」も定番の赤と珍しい黄色の2種類があり、中でも黄色はサイズも大きく金色に輝いています。

その名も「金色羅皇(こんじきらおう)」というインパクトのある名前で、極めて強い甘みと黄肉種特有のさっぱりした風味を併せ持ち赤とは異なる美味しさがあるそうでかなり気になります。

また、以前同市場にある『好吃食堂』でいただいた「糠漬け」も販売されていました。これは店主の父親が毎朝漬けているものでニンジンや大根、白菜などその日によって異なるものがリーズナブルな価格で販売されています。

店主は午前の2時から西宮や神戸、尼崎の市場に1人で買い付けにいくそうでとても大変そうですが、長年仕事としてやっているため、苦には感じていないとのこと。訪れるお客さん一人ひとりに「今日はこんな野菜が入っているよ」「毎日暑いね」とコミュニケーションをとられていて、お店に来るだけでなんだか元気がもらえます。

飲食店の方も同店に野菜を買い付けに来られる方も多数おられるそうで、筆者も珍しい野菜を目当てにまた訪れてみたいと思います。


場所
伊藤青果
(尼崎市杭瀬北新町1丁目2-4)

営業時間
9:00~18:00

定休日
水曜日、日曜日、祝日

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