『ハリー・ポッター』放送をもっと楽しむ「スタジオツアー東京」セット・小道具の制作秘話
映画『ハリー・ポッター』シリーズの制作の裏側を体験できる「スタジオツアー東京」では、様々なドラマが繰り広げられたセットに足を踏み入れ、主人公たちの活躍を支えたこだわりの小道具に出会うことができる。金曜ロードショーにて映画『ハリー・ポッター』シリーズが3週連続(2025年1月17日〜)で放送されることにあわせ、「スタジオツアー東京」を通じて作品をより楽しむための制作秘話を紹介する。
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』に登場したセット・小道具ダンブルドア校長室
Harry Potter characters, names and related indicia are trademarks of and © Warner Bros. Entertainment Inc. Harry Potter Publishing Rights © J.K.R.© 2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
映画シリーズ1作目から何度も登場している「ダンブルドア校長室」。登場シーンをよく見てみると、机上や戸棚にはものがぎっしり。これらはダンブルドアが関心を寄せている天文関係の道具の数々。『謎のプリンス』では、闇の帝王「ヴォルデモート」と戦うためにハリーがある「記憶」を集める。
校長室では、記憶を保存しておく小瓶が並んだ記憶の戸棚の中も実際に見ることができる。小瓶にはひとつひとつ映画制作の職人によって手書きされたラベルがついており、よく見るとみなさんも知っている魔法使いの名前の小瓶を見つけられるはず。
魔法薬学の教室
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魔法薬学の教授は、本作でスネイプ先生からスラグホーン先生に変わる。実はスタジオツアー東京の魔法薬学の教室はスラグホーン先生が使っていた時のもの。
スネイプ先生の授業シーンはイギリスの修道院でのロケで撮影したが、映画が進行するとともに理想的なシーンを作るため、セットを組むことになり、試行錯誤のうえ改善。所狭しとならんだ魔法薬の材料の瓶には、映画制作者が集めた枯葉やハーブ、精肉店から調達した骨が詰まっている。
魔法薬学のセットでは、実際に中に入って近くでこれらを見ることができる。展示には触れてはいけないので、持ち主不明の古い教科書を探して、棚をさわったりしないように気を付けよう。
ウィーズリー・ウィザード・ウィーズ
ウィーズリー家の双子、フレッドとジョージのお店。いたずら用品専門のお店の中は、何千点というグッズで溢れているが、それらのデザインもすべてオリジナル。200点ほどのオリジナルデザインが制作された。スタジオツアー東京では外から店内を見ることができる。
バタービール
ホグズミード村のパブ、三本の箒でハリーたちが飲んでいるドリンク。ハーマイオニーのように、泡のひげをつけるのがお決まりの飲み方。スタジオツアー東京では、ツアーの中ほどにあるバタービールバーで楽しめるほか、お土産用のバタービールの瓶も。
『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』に登場したセット・小道具バックロットエリア
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映画冒頭では、プリベット通りから安全な場所へハリーを移送する計画が実行される。ポリジュース薬を飲んで 7人のハリーが完成するシーンの部屋は、引っ越して空になったダーズリー家。彼らの意地の悪さを表現するため、あえてセンスの悪い柄の壁紙やカーテンが特徴的だ。
本物のハリーが移動するために乗りこんだのはハグリッドのバイク。スタジオツアー東京では、実際に乗りこむこともできる。ハグリッドの大きさに合わせて実際の古いバイクを改造して制作されたものだ。
魔法省
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シリーズ3作目で初登場したイギリスの「魔法省」。7作目の『死の秘宝 PART1』においてはヴォルデモートに支配されており、スタジオツアー東京では本作の魔法省のフルスケールのセットを訪れることができる。
映画では一瞬しか映らない魔法省の「金の扉」。実は映画で使われたそのままのものがスタジオツアー東京に展示されている。また、円柱状の魔法省の職員の部屋は、職員のそれぞれの個性が分かるよう小道具の配置や中身がひとつずつ異なっている。
分霊箱
ヴォルデモートが魂を6つに分けた分霊箱は、小道具チームが精巧に作りあげた。実は、思った通りに撮影できるよう、撮影内容に合わせて素材などを変えて作っている。ひとつの小道具に対して、クローズアップ用、アクション用、特撮用と作り分けられた。
原寸大スニッチ
ダンブルドアからハリーに、金のスニッチが贈られる。実はスタジオツアー東京の施設内には、原寸大のスニッチが2つ隠れている。見つけられた方はスタジオツアー東京上級者。ぜひチャレンジしてみよう。
『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』に登場したセット・小道具ホグワーツ城
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『死の秘宝 PART2』のクライマックスで繰り広げられるヴォルデモートとの戦いでは、ホグワーツ城全体が戦場となる。
ホグワーツ城全体を映すシーンには、1/24スケールの模型が使われている。精巧なパーツでつくられた模型と視覚効果を組み合わせて景観のシーンが制作された。
一方、俳優が出演するシーンはセットで撮影。1作目の『賢者の石』では主にロケで撮影していたが、映画シリーズが進むにつれセットでの撮影となった。
破壊されたホグワーツはそのがれきひとつひとつも手作業で制作。破壊されてもなお存在感のある様子に注目してみよう。
スタジオツアー東京では、ホグワーツ城の模型を様々な角度から見ることができる。ホグワーツでの戦いだけではなく、薬草学の温室やフクロウ小屋、ダンブルドア校長室など、映画で登場した場所が城のどこに位置するのか見つけることができる。
大広間
ホグワーツの教職員たちも、ヴォルデモートたちとの全面戦争に備える。中でも、マクゴナガル先生が壁に埋まっている石造たちに呪文を唱え、城を守る衛兵として動かすシーンは印象的だ。
スタジオツアー東京でも、大広間内はもちろんこの衛兵たちを間近に見ることができる。実は、制作者が自身の子どもたちの体型を参考に設計したともいわれている。武器や防具も色々な種類があるので、観察してみよう。
音の芸術
グリンゴッツ銀行の地下からドラゴンに乗ってハリーたちが脱出するシーン。この世には存在しないドラゴンの声や羽音といった効果音、俳優の声、映画音楽を組み合わせて映画の音声をどのように作っているのか。スタジオツアー東京では、これらを知ることができるエリアも。現実世界にはない音であふれている『ハリー・ポッター』シリーズを、映像だけでなく音からも楽しんでみよう。