船キス釣りで本命27匹【愛知・すずえい丸】急激な水温低下による低活性に苦戦
4月下旬に今シーズン初のキス釣りに挑戦したところ、好釣果に恵まれた。そこでベテラン釣友の三浦さんと重野さんを誘って、5月11日に愛知県・南知多町師崎港のすずえい丸のキス乗合に乗船した。
すずえい丸で船キス釣り
当日港に到着して、釣り座を確保。左舷トモに重野さん、右舷トモに私、三浦さんには右舷トモから2番目に入ってもらった。船長が来たところで最近の状況を聞くと、数日前に北西の風が吹き込んで水温が下がってしまい、食いが悪くなってしまったとのこと。
ウ~ン、これは厳しい釣りになってしまうかも。これを聞いていた2人、「釣れる釣れないは運次第。今晩のおかず分が釣れればいいから」と優しいお言葉。さすがベテラン釣り師、私と違って達観しているようだ。
当日のタックル
私のタックルは愛用の1.7mのキスザオに、PEライン0.8号を巻いたレバーブレーキ付きの小型スピニングリール。これに20号のオモリを付けた片テンビンを装着。仕掛けはハリ7号、ハリス1号、長さ90cmの2本バリを使う。エサはアオイソメが配られた。
快晴の空の下、午前5時半に14人の釣り人を乗せて出船。キスのポイントは近いので、あらかじめエサ付けしておく。1匹丸ごと付けると、キスが先っぽをかじるだけでハリ掛かりしないので、垂らしの部分が2cm程度になるように切り、食い込みが良くなるようまっすぐに刺す。
ポイントに到着して釣り開始
出港の10分後にポイントの片名沖に到着。船長からの「水深6mほどを流していきます。投げる方は必ず下から投げてください。始めてください」というアナウンスで釣り開始。私は1投目は、船下にそのまま落として潮の向きや船の流れ方を見るが、穂先はピクリとも動かない。
エサを確認して今度はアンダースローでチョイ投げし、広範囲に探る。オモリが着底したら、誘いを入れながらズルズルと引きずるようにリールを巻き、船下まできたら回収。やはり船長の言うように活性が低いようでエサもなくならない。
小さなアタリで本命キス
20分ほど根気よく誘い続けていると、ようやくコツコツという小さなアタリが出た。ゆっくりとアワせると、手元にプルプルという感触が伝わる。シャープで小気味よい引きを味わいながら、なんとか本命をゲット。しかし、その後も渋い状況が続き、ベテランの2人も苦労している。
そんな時、アクシデント発生。三浦さんがタックルを海に落としてしまった。普段は尻手ロープを付けているが、たまたま今回は付けていなかったとのこと。そこで私の予備タックルで釣りを続けてもらうことにした。
単発のアタリを拾っていく展開
船長は、ポイントを変えながら何度も流し替えてくれるが、アタリが出るポイントが狭いようで、特徴的なアタリと引きがなかなか味わえない。場所が変わった直後に1匹が釣れて、すぐに投入すれば2匹目が掛かってくれるが、それ以上は続かずアタリが遠くなってしまう。
なんとかパターンをつかむべく試行錯誤を続ける。誘っていれば単発的にアタリは出るので、手を休めることはできない。そんな状況で時間がたつのが早く感じられ、船長から「あと10分で終了します」のアナウンスが出てしまった。
最終釣果
私の釣果は21cmまでのキス27匹。三浦さんと重野さんは、10匹前後だったようだ。
今回は急激な水温の低下でキスのご機嫌が悪かったが、船長によれば「水温が安定的に19度以上になればポイントにどんどんキスが入ってくるよ」とのこと。これからが期待できそうだ。
気温もどんどん上がってくるので、釣行する際には暑さ対策を万全にしてほしい。
<週刊つりニュース中部版APC・佐久間由郎/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース中部版』2024年6月7日号に掲載された記事を再編集したものになります。