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<義母、孫にランドセルを!>義母の余命は残りわずか?夫から聞く最期の願いに戸惑い【まんが】

ママスタセレクト

写真:ママスタセレクト

私(ミサ)は夫のハジメと一人娘のヒナの3人家族です。ヒナは現在、年中さん。一人娘ということもあり、ヒナに関する行事はすべて全力でやってきました。ヒナの笑顔を見ることが、私にとって何よりの生き甲斐といっても過言ではありません。義両親もヒナのことを溺愛してくれており、皆の愛情を受け取りながらヒナは成長していくんだろうな……そんな風に思っています。

ヒナ自身も、そんな義両親のことが大好き。周囲からの愛情を一身に受けスクスク育ってくれていました。

しかし、そんなある日……。ヒナが寝た後、深刻な顔をした夫から話があると言われます。

なんと義母の病気が手遅れの状態で見つかってしまったのです。医師の話では義母の容態は“もって”余命半年だそう。夫はこれ以上なく落ち込んでいました。

あんなに元気そうだった義母が、あと半年足らずでこの世からいなくなってしまうなんて、信じられません。夫の話を聞いて私も自然に涙が溢れてきました。けれど私以上に夫や義父、そして義母は悲しくて不安な気持ちでいっぱいでしょう。

もともと私は、義両親や嫁姑の関係についてはネガティブな印象を持っていたので、義両親とここまで良好な関係が築けるとは思ってもいませんでした。それもひとえに、私に気遣い、娘のことを心から大切に想ってくれている義両親のおかげだと思っています。 そんな義母が余命半年と聞いて私はショックで仕方ありませんでした。私が今できることは、夫たちを支えることだと思っていました。 しかしそれとヒナのランドセルを“この時期”に買いたいという話は別問題な気がして仕方ありません。

義父からもお願い⇒ランドセルの時期じゃないんですッ!

余命半年の義母の願いを叶えてあげたいという夫の気持ちは分かります。ですが、ヒナの大切なランドセル選びを、義母の「願い」のために使われるのは違うと思うのです。私はどうしても首を縦に振ることはできませんでした。

義実家には、義兄も来ていました。「ばぁば~」と言いながら抱きつくヒナの姿に「よく来てくれたわね」と笑顔で応える義母は、少し痩せていましたが、比較的「いつも通り」に見えます。ヒナと義母が遊んでいる間、リビングでお茶を飲んでいると義父が話しかけてきました。

ランドセルはヒナが6年間も使うものです。じっくり慎重に選ぶべきものを、そんな簡単に決められません。ましてや「使わなくてもいい」なんて、ヒナに何て説明すればいいのでしょうか。 使いもしないランドセルを買って、さらに事態をややこしくしてくる義実家に、私はますますモヤモヤを募らせていきました。 義母の気持ちばかりで、誰もヒナのことは考えてはくれていません。それなら母親である私が、ヒナの気持ちに寄り添うしかないと思っています。

親友からの指摘にドキッ!私が優先したかったのは……?

「ランドセルは義母のものじゃないでしょ? ヒナのものでしょ?」と訴える私に、セイコは「う~ん」と難しい表情をしています。ヒナのことを思う私の考えは間違ってはいないはずです。義母の余命は気の毒だけれど、ヒナの気持ちが無視されていることには納得できません。

もともと私は、義両親や嫁姑の関係についてはネガティブな印象を持っていました。しかし義母も義父も私やヒナをとても気遣ってくれていて、良好な関係を築けています。セイコが指摘する「義実家への不満」など、抱いているはずはないのですが……。

セイコの話を聞いて、もしかしたら私は「ヒナの気持ち」と言いながら、結局は「自分の気持ち」を優先していたのかもしれないと気づきました。 義母の余命に使われるとか、ヒナにたくさんの選択肢のなかからとか、ネガティブな言葉を並べて「自分がヒナとランドセルを選びたい」だけだったのかもしれません。自分の娘との想い出がひとつ義母に奪われるような気がしてしまったのです。 しかしランドセルの思い出は、ランドセルを「選ぶ」ことではなく、「ランドセルを背負って通った6年間」に刻まれるということに気が付くことができたのでした。

愛情がたくさん詰まったランドセル「優しい女の子に!」

ヒナは義母からランドセルを買ってもらえると聞いて大喜び! 義母も嬉しそうです。

今までずっとヒナのことを愛してくれた義母。義母と一緒にいろいろなランドセルを選ぶ姿に、私まで目頭が熱くなってきてしまいました。

どれだけたくさんのなかから1つのランドセルを選ぼうとも、祖母の最期の愛情という「たったひとつの想い」が詰まったランドセルを背負えることのほうが、ヒナにとってこの上なく幸せなことなのではないか……。そのことに、ようやく気が付いたのでした。

義母の最期の愛情が詰まったランドセルを背負いながら、朧気な「祖母の思い出」を大切にしているヒナ。あのとき、義母の最期の願いを聞き入れないという選択肢もなかったわけではありません。しかしわが家の場合は、これで良かったんだと今は心からそう思うのです。 「お友達に優しい女の子になってね」義母の言葉の通り、ヒナは小学校でたくさんの友達をつくり、優しいお姉さんに成長しています。 これからのヒナの成長を、ランドセルと一緒に見守っていきたいと思います。


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