震災からの火災を想定 相模原市消防団北方面隊が訓練
相模原市消防団北方面隊(原正弘隊長)による災害対応訓練が9月29日、中央区の相模総合補給廠一部返還地で実施された。
同隊の活動体制と情報連絡体制の確認を目的に開催された訓練。当日は木造2階建ての一般住宅で火災が起きたことを想定。南東の風があり、北西側の隣接する建物に延焼の危険があるという設定で行われた。
さらに、震災による火災で常備消防は出動中のため、到着までに20分は掛かるという状況の中、消防団が初期消火を実施。しかし、震災により水利(消火栓)の確保ができず、遠距離送水による消火活動を行った。
訓練を終え、原隊長は「日ごろの消防団活動は、一般火災など常備消防とともに活動する場面が多い。今回は震災により複数の災害発生や大災害に対して北方面隊各分団が連携して活動が行えるような訓練を想定した」と説明。そして、「各隊が協力して火災現場へ放水することができた。真剣に取り組む団員たちは、災害時に一丸となって行動できる頼もしい団員たちでかっこ良さを実感した。今後も訓練を重ねて地域を守る団員の利他の心を大切にしていきたい」と話した。