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『ブルーロック』凪と玲王はずっと一緒って言ってたじゃん!!! 衝撃的な展開に気が動転した私は、凪と玲王が歩んだ軌跡を辿るーー【ネタバレ注意】

アニメイトタイムズ

写真:アニメイトタイムズ編集部

『ブルーロック』は、金城宗幸先生原作×ノ村優介先生漫画による、週間少年マガジンで連載中の絶大なる人気を誇るサッカー漫画です。
 
2024年秋に放送されたTVアニメ第2期では、“青い監獄”計画の第一段階、U-20日本代表との試合までが描かれました。本誌ではブルーロックスたちが第二段階へと進み、「新英雄大戦(ネオ・エゴイストリーグ)」を繰り広げており、第298話でついに全試合が終了、世界中のサッカークラブのオーナーからの入札額がまとまり、U-20W杯メンバーとなる上位23人が明らかになりました。
 
その衝撃の展開に、凪誠士郎と御影玲王のファンは愕然としたことでしょう。二人を応援してきた私も、はじめは言葉にならず、徐々に取り乱し、最後は涙が溢れてきました。凪と玲王は“二人一緒”だから輝ける。凪&玲王コンビのファンはみんなそう思っていることでしょう。それなのに……。
 
そこで本記事では、凪を、玲王を、二人を突き動かした言葉を振り返りながら、二人が一緒にいることで生まれた感動、二人だから到達できたこと、そしてこれからの凪・玲王(フタリ)について綴っていこうかと思います。
 
※本記事にはネタバレ要素、一部個人的見解が含まれます。

 

【写真】『ブルーロック』最新話での衝撃!凪&玲王コンビが共にサッカーをする意義を考える

天才と秀才の出逢い

サッカーやろうぜ(玲王)


 
生まれて初めて欲しいと思ったモノ“金杯”を手に入れるため画策していた玲王は、自分の努力では限界があると悟り始めたとき、“天才”と運命的な出逢いをします。半ば無理やり凪をサッカーに誘う玲王。昨日今日出会った人物に、「玲王(おれ)と凪(おまえ)でW杯を獲る! それが俺の夢になった!」と言われ、断っても全く聞き入れてもらえず、サッカーのルールすら知らないと言いながらも凪はサッカー部に入部します。
 
断るのすらめんどくさい……という思いがあったのかもしれませんが、それだけではないと思っています。玲王以外の人だったらどんなにしつこく言われても、凪はきっと腰を上げない。間違いなく相手が“玲王”だったから。凪にとって、玲王が自分に興味を持ってくれたことが嬉しかったのだと思います。そんな玲王との出逢いは、後に凪誠士郎の人生を大きく変えるものになっていきます。
 

白宝高校サッカー部での無双

お前は——俺だけを信じてサッカーをしろ‼(玲王)
 
玲王が見つけた“天才”は、少し練習しただけでなんでも出来てしまう逸材。玲王の父親がサッカーを諦めさせるために仕組んだ強豪校との練習試合も、初めての試合とは思えないほどの見事な連携でなんなく勝利。
 


 
努力によって培った玲王のサッカーセンスと、玲王だけを信じて前線に走りパスを受けゴールを決める凪の天才的プレーで無双していく二人。この時の凪は「玲王といるのはめんどくさくない」という理由だけでサッカーをしていましたが、ゴールを決めると玲王が飛びついてきて嬉しそうに頭を撫でてくれる——玲王が喜んでくれることが、無意識化の中で凪を高揚させていたのではないでしょうか。
 
凪を動かす原動力は、玲王のキラキラ眩しい笑顔なのだと思います。
 

“青い監獄”の扉をくぐる、二人の覚悟

最後まで一緒にいてよ(凪)
 
日本フットボール連合の強化指定選手に選出された二人。300人の高校生ストライカーを集め世界一のストライカーを創る実験をするという“青い監獄”計画を聞かされ、「自分には向いてないし、きっと退屈ですぐ帰りたくなる」と言う凪に「昼寝よりゲームより面白い人生に連れてってやる。俺がお前を退屈にさせない!」と言う玲王。二人は「最後まで一緒にいる」という約束をし、“青い監獄”へと向かいます。
 
299名を蹴散らして世界一のストライカーを目指す選手を育てようと考える絵心にとって、「凪を世界一のストライカーにする!」という玲王の言葉は甘くてぬるいもの。それでもこの時は、「一緒にいる」という唯一の約束が凪を“青い監獄”へと歩ませましたし、二人が強い心で戦える“エゴ”だったのだと思います。


 

二次選考で離別を選んだ凪。そのときの二人の心は——

もう一度レオと世界一を夢見る為に——変わりたい。(凪)
夢の先でまた逢おうぜ(玲王)
 
チームZとの戦いでサッカーの面白さに気づき、もっと強くなるために二次選考で玲王と離れることを選んだ凪。凪の心にあるものは玲王との約束ただそれだけでしたが、凪の本心を知らない玲王は変わろうと進んでいく凪から目を背けてしまいます。
 
自分が凪の人生を面白くすると言ったのに、実際凪にサッカーの面白さを気づかせたのは潔だと勘違いしている玲王。凪の行動はすべて玲王がきっかけなのに、それを言葉にしない凪の性格も相まって、二人の心が離れてしまったかのように見えますが——別々のチームで戦いながらも二人の心にあるのはお互いのことでした。
 
凪は、自分が変わっていくことにワクワクし話したいコトがたくさんあると思ったり、信じ合えなかったことにイラついたり、強いコンビを見て自分と玲王に重ねたり。常に玲王のことばかり考えてサッカーをしていました。結果、凪はTOP6という評価を得て二次選考を突破。


 
一方玲王は、潔・凪・馬狼のチームに負けドン底まで落ちてしまいますが、“もう一度凪の隣でサッカーがしたい”という思いを胸に、特出した能力のない自分に開き直り何色にだって変われる“カメレオン”という技を身につけます。


 
二人は一時、物理的にも心の距離も離れてしまいますが、それでも「一緒にサッカーがしたい」という思いが消えることはなく、夢に向かって強くなろうとし続けます。二人にとって、強くなるためにお互いの存在が必要不可欠なのです!
 

U-20日本代表戦、後半10分の交代劇

待ってろ(玲王)
全然来ると思ってた(凪)


 
二次選考後、凪と顔をあわせてもなんて話しかけていいかわからなかった玲王が、U-20日本代表の試合でフィールドに向かう凪を呼び止めます。玲王のために強くなろうと選んだ道で、思わぬすれ違いを引き起こし置いていく結果になってしまった凪にとって、玲王がまた自分の隣に来てくれるという決意を向けてくれたことは嬉しかったはず。その気持ちは凪の先制点に表れていると思います。
 

 
そして後半10分、二子の代わりに出場した玲王。「待たせたな」という玲王に「全然来ると思ってた」と返す凪。その言葉に、自分を信じて待っていてくれたことが嬉しい玲王から笑みがこぼれます。原作にはないこの“アニオリ”は、あぁやっぱりこの二人の関係っていいなと改めて感じたシーンでした。
 
そして“青い監獄”11傑のピンチを、今まで誰よりも見てきた凪誠士郎の『複写』で凌ぎ凪のもとへとボールを送り出す玲王。その後も相手の警戒が薄れた隙をついて『速攻中盤区間快速‼ 各駅停車すっとばし、玲王→凪経由ゴール前行き』のロングパスで熱い連携を魅せるのです。


 

マンシャイン・Cで再び“二人で世界一”の夢を描く

玲王がサッカーに誘ってくれたあの日から俺はずっと一緒だ(凪)
サッカーやろーぜ(玲王)
 
マンシャイン・Cの指導者、クリス・プリンスに、自分一人で世界一になれる力が欲しいと理想を語り一人で必死に這い上がってきた玲王に、凪は潔に勝つために力を貸してほしいと言ってきます。
 
凪のコロコロ変わる気持ちに振り回されたくないと玲王が凪を咎めた時、凪はやっと自分の気持ちをはっきり言葉にするのです。今までは、二人でW杯優勝するために一番いい選択をし続けてきただけだと。そして「俺には玲王が必要なんだ」と。
 
負けた悔しさから這い上がってきた今の自分たちで潔に勝ちたいと“夢”を語った凪。玲王が凪を見つけここまで連れてきた夢が、形を変え今度は凪の夢になり、玲王を乗せて世界一まで連れていく——。自分一人で始めた夢に凪を付き合わせていただけと思っていたことが、いつしか凪の夢にもなってくれていたなんて。玲王にとってこんなに嬉しいことはないですよね。
 
凪の言葉で玲王は何度でも奮い立つことができ、何度でも同じ夢を見られる。二次選考のときから遠ざけていた“俺の宝物”という思いが蘇り、二人は熱い場所へと走り出します。一人でも戦える。でも二人で戦うともっと強くなれる。二人が同じ方向を向いた瞬間、凪の熱は高ぶりファンタスティックなゴールを生み出します。
 


 

終わりに ※本誌ネタバレあり

凪のゴールのために自分を捧げることが『FLOW』になる玲王が、「お前と世界一になれるなら御影玲王は何にだって変われる」と言い、凪が玲王のことを「強くて眩しい」と思ったシーンでうるっときた296話。
 
今まで自分を見てきてくれたクリス・プリンスの「お前の未来が視たい‼」という言葉に熱くなり、一人でも戦えることを証明した玲王のゴールシーンに涙した297話。
 
「お前がいなくなるのが…はじめて怖い。」と凪が一人で変わろうと奮起してからの298話。やっとまた“二人でのサッカー”に光が差したと思ったのに、こんな展開になるとは……とやるせない気持ちになりました。まさか凪がメンバーから外れるなんて……。
 
このまま二人が離れるなんて嫌だ! 凪と玲王は二人一緒だから大きな夢を追うことができる!——そんな思いで本記事を書かせてもらいました。これ以上玲王の涙は見たくないんです……。だから金城先生、ノ村先生、どうか二人を離れ離れにさせないで……。そう願いながら、今後の展開を楽しみにしたいと思います。


 
 

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