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「薬屋のひとりごと」ガンガン版とサンデー版の違い|なぜ二種類漫画がある?無料マンガアプリも紹介

攻略大百科

「薬屋のひとりごと」の漫画は現在二つあり、どちらを読むべきか悩んでいる方も多いはず。
本記事では、原作の由来・二つの漫画の違いやそれぞれの特徴、なぜ二種類発行されているのか等を解説していきます。

「薬屋のひとりごと」の原作について

TVアニメ「薬屋のひとりごと」第一期の放送が2024年に終わり、漫画を読んでみたいと思った時に皆さんふと気づかれると思います。薬屋のひとりごとの漫画は異なる出版社から2種類発行されているのです。

出典: kusuriyanohitorigoto.jp

TVアニメはどっちが原作?

Q. 2つの漫画のうちどちらがTVアニメの原作?
  ⇒ A. どちらもTVアニメの原作ではありません。

「薬屋のひとりごと」は最初に小説版が存在し、その小説版のコミカライズ(漫画化)したものが2種類あります。
絵柄を見た感じではガンガン版の漫画の方がTVアニメにより近いのですが、実際にはこの漫画がTVアニメの原作、とはどこにも記載されておりません。また2つの漫画とは異なる表現をTVアニメでしている場面もあり、厳密には小説がTVアニメの原作になると思われます。

小説版の情報

本作品は小説投稿サイト「

小説家になろう 」に投稿された作品です。いわゆる「なろう系」と言われるライトノベルで、同サイトで人気を得たため 2012年9月に Ray Books(主婦の友社)から単行本として発売されました。のちにヒーロー文庫で 2014年8月に第1部が新装刊され、その後も継続して発行されています。(

ウィキペディアより )

出典: comic.herobunko.com

出版社

ヒーロー文庫


作者

著 : 日向夏

イラスト : しのとうこ


発行日

1巻:2014/08/29 ~


最新刊

15巻:2024/03/29 発売

価格

税込み 638円(580円+税)

既刊情報

ヒーロー文庫公式サイト


コミックス情報

2種類の漫画の違いについて確認してみましょう。

2つの漫画の違い

掲載
出版社

月刊
「サンデーGX」

小学館刊

月刊
「ビッグガンガン」

スクウェア・エニックス刊


タイトル

薬屋のひとりごと

~猫猫の後宮謎解き手帳~

薬屋のひとりごと


作者

原作:
日向夏

キャラクター原案:
しのとうこ

作画:
倉田三ノ路

原作:
日向夏

キャラクター原案:
しのとうこ

作画:
 ねこクラゲ
構成:
七緒一綺


既刊情報

1~18 巻

1~13 巻


初版発行

2018年2月

2017年9月


累計

発行部数

約850万部

(電子版含む)

約1600万部


出典: ja.wikipedia.org

サンデー版の特徴

出典: sundaygx.com

サンデー版「薬屋のひとりごと」は、ガンガン版やTVアニメ版にくらべて猫猫が少し大人びている印象があります。
物語が丁寧に描かれており、小説の複雑な状況描写がマンガで細かくていねいに表現されています。

こちらは謎解きを純粋に楽しみたい人や、ストーリーを重視したい人に向いています。もちろんこの作風が好きだという人は、ぜひサンデー版を読んでみてください。

公式サイト

小学館「薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~」一覧

サンデーGX「薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~」作品紹介

ガンガン版の特徴

出典: magazine.jp.square-enix.com

ガンガン版「薬屋のひとりごと」は、猫猫が少し妖艶でそれでいて幼く可愛い感じに描かれています。
物語の展開もテンポ良く、ストーリーがどんどん進んでいきます。その代わり小説で描かれていた細かなエピソードが省略されている場合もあり、場合によっては後宮の複雑な事情や雰囲気などが軽くみられてしまう可能性もあります。

でもそれらを差し引いても猫猫が可愛く、壬氏様の表情も豊かでラブストーリー展開を期待している人はどちらかというとガンガン版の方が向いていると思います。

テンポ良い話の展開が好きな人や、より猫度数の高い画風が好きな人にはガンガン版がおすすめです。

公式サイト

ビッグガンガン「薬屋のひとりごと」

漫画が2種類ある理由

二つの漫画の連載は2017年に、3ヶ月違いでそれぞれスタートしました。

ビックガンガン版:2017年6月号

サンデーGX版:2017年9月号

ビッグガンガンの方が若干早いのですが、実際にコミカライズとなると何カ月も前から話が進められていると思いますので、ほぼ同時にコミカライズの話が企画されたのだと思われます。

作者(日向夏さん)のコメント

同時期に2種類の漫画が発行された狙いが何かあるのではないかと思われますが、実際には作者の方も2種類コミカライズされた理由がわからないそうです。

コミカライズしますと言う台詞は本当に使いたくて仕方なかった台詞なんですけど、
私の場合、
「やったーコミカライズします!(でも不思議なことに同じ作品が数か月後連載される。いや、どう見ても読者混乱する。どう説明しよか)」
と頭でぐるぐるしていたので、嬉しさより困惑が上回る記憶。

— 日向夏? (@NaMelanza) February 17 2021

▲Xの投稿では「なぜふた作品あるのですか?」の質問に「私にもわからない」と返信しています。

単純にほぼ同時期にガンガンとサンデーの担当者に注目された、と考えられますが、そうすると注目される何かきっかけがあったのではないかと筆者は考え、連載開始の約一年前の関連記事を調べてみました。

きっかけはラノベ紹介雑誌?

2016年5月に発行された「ライトノベル・フロントライン2」にて、「薬屋のひとりごと」が取り上げられています。

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推薦作品のブックレビューとして25作品のラノベが紹介されておりますが、その中の一つに「屋のひとりごと」が含まれています。この本ではラノベ市場の変化やネットを介したラノベの在り方など、イチゼロ年代(2010年代)のライトノベルをめぐる動向が特集として組まれています。

この本を読み、これからはラノベが注目される時代だと感じるとともに、今勢いのあるラノベとして「薬屋のひとりごと」に目がいったのではないか、と推測することもできます。この一冊がきっかけで、各出版社の担当者さんがコミカライズを考えた可能性もあるではないか、、、と筆者は考えております。

参考サイト

ライトノベル・フロントライン(国立国会図書館サーチ)

ライトノベル・フロントライン2: 特集 イチゼロ年代のライトノベル(Amazon)

2種類あることの効果

同じ原作であっても、それぞれ違う漫画家さんが描く事で表現方法が異なる2種類の「薬屋のひとりごと」を楽しむ事ができます。

2種類の出版社で連載されているため多くの方の目にふれられるようになり、より「薬屋のひとりごと」を見てもらえる機会が増えて良いことづくめだと思います。コミックを両方読んで比較して楽しんでいるという読者もいるようです。

どちらの漫画が良いのか、ではなくできればどちらの漫画も読んでみてください。そして「薬屋のひとりごと」の物語についてより理解を深め、その世界をともに楽しみましょう。

無料試し読みアプリ・サイト

小説・漫画についてそれぞれ試し読みができるアプリやサイトがあります。

漫画アプリによっては、条件を満たしてポイントを稼ぐことで全話無料で読めるところもありますので、気軽にアプリやサイト等で試し読みをしてみてください。

スクエニ版が読めるアプリ

マンガUP!

SQUARE ENIX(スクエアエニックス)が運営するマンガアプリ。初回ダウンロードで25話分のマンガポイントプレゼント!

AppStoreでダウンロード

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LINEマンガ

LINEが運営するマンガアプリ。執筆(2024年4月)時現在、54話まで無料で公開しています。

AppStoreでダウンロード

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サンデー版が読めるアプリ

サンデーうぇぶり

小学館が運営しているマンガアプリ。「送葬のフリーレン」も無料で読めます。

AppStoreでダウンロード

GooglePlayでダウンロード

原作小説が読みたい方はこちら

原作の小説は、「小説家になろう」に投稿された作品のためネット上で小説を読む事ができます。小説では、作者の表現したいことがより丁寧に描写されていますので、アニメや漫画とはまた違った雰囲気が楽しめます。興味があるかたはぜひこちらも確認してみてください。

※この作品には 〔残酷描写〕 が含まれています。R15指定(15歳未満は閲覧禁止)となっていますのでご注意ください。

小説を読もう!「薬屋のひとりごと」

購入できるサイト

もちろん無料ではなくちゃんと書籍を購入して読んでみたい、という方はAmazonや楽天ブックスなどで書籍を購入できますので、こちらからチェックしてみてください。

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