<なんかヤダ>入学して数カ月なのに「高校辞めたい」。様子がおかしいわが子へのベストな対応は?
青春真っ只中の高校時代。大人から見ればそのキラキラした輝きが、まぶしいほどかもしれません。とはいえ自分の高校時代を思い返せば将来への不安、友達や恋愛関係など悩み多き時代だった気もしますよね。 ママスタコミュニティに、高校生のわが子を心配するママからのトピックがありました。
「なんかヤダ」って、何が?辞めたい理由がわからない
投稿者のお子さんは今、高校1年生。トピックがあがったのは、入学から3ヶ月ほどした頃でした。
『高校に入ってから、様子がおかしい気がします。いじめられているわけではなく、クラスや部活で友達もできた、先生もやさしい。なのに「なんか高校辞めたい」みたいなことを言います。カリキュラムがどうとか、想像より遠くて通うのが大変とか。成績も右肩下がり。ダンナと私と3人で話し合っているけど、「なんかヤダ」みたいな漠然とした感じです。どうすればいいかわかりません』
今の学校は第3志望だったそうですが、とはいえそれなりに勉強して入ったところ。やりたい部活もあったそうで、お子さん自身が決めたといいます。遠いことは当初から納得していて、通学時間は1時間弱。近くではないけれど、もっと遠くに通う高校生は珍しくありません。悪くなさそうな状況下にいながら、「辞めたい」というお子さん。対応に悩んでいるそうです。
『わが子も似た感じだった。通学時間が長くて早起きするのが苦痛。期待していたよりつまらない。でも親のアドバイスを聞かずに選んだ学校だから、泣き言は聞かなかったよ。ブツブツ言いながらも、なんとか卒業した』
『うちもそんな感じだった。高校は本人が選んだ第1志望だったけど、1年生の後半から休みが増え、2年生でほぼ不登校に。留年して、結局退学。半年後くらいにバイトと通信制高校に行き始め、卒業。今は専門学校生だけど、そこもあまり行けていない。バイトだけは続いている』
体験談を綴ったコメントも寄せられました。高校を自分の意志で選んだところは共通しています。大きな理由がないのに辞めたくなるのは、ざっくりいえば”学校と相性が悪かった”のでしょうか。あるいはどこの高校に行っていても同じだった可能性もあります。
「高校生活に過剰な期待をしていたのでは」「受験勉強を頑張りすぎて、燃え尽きたのかも」といった推測もありました。
大きく変化した環境に疲れているのかも。そっと見守っては
親には言いにくい大きな理由があるかもしれないので、まずはそのあたりを根気強く尋ねてみる必要があります。ただ、そうでなければ「なんかヤダ」「なんか辞めたい、みたいなこと」といったあたりがカギになりそうです。つまりはお子さんも「絶対に辞めたい」わけではなく、辞めるための理由をあとづけで探している。「カリキュラムうんぬん」などは、その典型です。
『多分疲れていると思う。思っていたよりも勉強がつらいのかな。まぁ、様子を見る』
『入学してからまだ数ヶ月だよね。親がそこまで大ごとにとらえて、騒がないほうがいいと思う』
届いたコメントで一番多かった意見は、こうした「放っておく」というものでした。中学まで公立校だった子であれば、高校で知らない人ばかりの間にいきなり放り込まれた場合もあります。入学後に自分の居場所を作ろうと、必死で頑張ってきたのは想像がつきます。通学時間もこれまでより長くなったことで、ストレスが溜まっているのかもしれません。つまりは「疲れている」。これに尽きるのではないでしょうか。
『話は聞いてあげて、でも深刻に受け止めすぎないほうがいい。お出かけなどで、気分を変えられるといいね』
旅行に出かけて素敵な景色を見たり、一緒にライブイベントに行って盛り上がったり。お子さんが元気をチャージできるように、気分転換をさせてあげられるとよさそうです。
親が大きな壁になってもいい。将来を考えるきっかけにしよう
それでもまだお子さんが「辞めたい」と言い続けるのなら、そのときは改めて話し合いましょう。
『私だったら「なんかヤダ」の”なんか”がわかるまで、探してみるように言うかな。辞めさせはしない。辞めてどうしたいのか納得できれば、考えてもいいけど』
「なんかヤダ」で簡単にやめていては、この先の人生が不安になってしまいます。今はお子さんの迷いに振り回されず、どっしり構えているべきではないでしょうか。納得できる理由がなければ、辞めさせない。ここは親が大きな壁になっていいところです。
『ここで辞めるか頑張って通うかで、この先が大きく変わりそう。つらくても乗り越えると大きな自信になって、力強く生きられるようになると思うよ』
仮にお子さんが辞めたとして、その先どうするつもりでしょう? 叶えたい夢のために辞めるのなら別ですが、今回の場合は違うようです。実際のところ高校を転校したとすれば、大学受験時にその理由を聞かれることになるでしょう。あまりよい印象は持たれないかもしれません。中退するのなら、最終学歴は「中学校卒業」になります。将来の選択肢が減りそうですが、その覚悟はあるでしょうか? 辞めた場合と辞めなかった場合、現実的なシミュレーションをしてみましょう。「2年生までは頑張ってみる」と短期の目標を挙げてみてもよさそうです。「2学期には遠足や文化祭などの行事もあるし、そこで上手くやっていけたら大丈夫かも」という声もありました。お子さんの気分が変わることは大いにありえます。
まずは今回の「なんか辞めたい」を、お子さんの将来を話し合うきっかけにしてみてはどうでしょう。最優先すべきはもちろんお子さんの気持ちですが、親としての気持ちもしっかり伝えたいところです。この道を選んだ場合はこうなると実例を挙げ、体験談なども混じえながら話し合いましょう。お子さんにとっての最善策が見つかるといいですね。