特殊詐欺被害ゼロへ 警察署職員が講話〈伊勢原市〉
特殊詐欺防止講習会が３月８日、比々多公民館で開催された。県内で特殊詐欺の被害が急増していることを受け、詐欺犯に騙されないための対策・情報について学んでもらおうと企画された同講座。この日は伊勢原警察署生活安全課防犯少年係の職員が講師を務め、特殊詐欺の手口を紹介する啓発動画の上映などを行った。
啓発動画では、オレオレ詐欺や還付金詐欺など、犯人から「携帯番号が変わった」などの電話で、どのように騙されてしまうのか、騙されないためには「事前に家族と合言葉を決める」「家族に本人確認の連絡をとる」「留守番電話にする」など対策を学んだ。
ほかにも、オートバイ盗や空き巣などの市内で発生した被害について、実際の事例から犯罪の手口などを学んだ。参加した20人ほどの近隣住民らは、講師の話に真剣な面持ちで耳を傾けていた。参加者からは「詐欺の手口は知っていたが、改めて再認識できた」などの感想が聞かれた。30日（土）には中央公民館でも同講習会が開催される（午後２時から３時半）
申し込みは市市民協働課【電話】０４６３・９４・４７１５へ。
昨年の被害は１４６７万円に
伊勢原警察署によると、昨年１年間の市内の特殊詐欺被害額は約１４６７万円（オレオレ詐欺４件、預貯金詐欺４件、還付金詐欺１件、キャッシュカード詐欺盗９件）。今年に入っても２月末までに１件、約１８０万円の被害が出ている（数字は暫定値）。
