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全国高校バスケットボール選手権大会 男子 リズムに乗れずに不完全燃焼で敗退した別府溝部学園 【大分県】

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来年こそベスト8入りを目指す

第76回全国高校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ)

2回戦 12月25日 東京体育館

別府溝部学園65-71育英(兵庫)

1回戦 12月23日 東京体育館

別府溝部学園90-59奈良育英

 

 悪くはなかったが良くもない。いつギアが上がるのか、いつリズムに乗るのか。そんな状態が終始続き、力を出し切れずに試合を終えた。3年連続5度目の出場となった別府溝部学園のウインターカップは2回戦で敗退となった。キャプテンの大庭涼太郎(3年)は「試合の入りが悪すぎた。追いつき、点差を広げた時に気が抜けた。この1年間、課題としていたことをやり切れなかった」と肩を落とした。

 

 1回戦はベンチメンバー全員がコートに立つ快勝で勢いはあったはずだが、チームに油断が生まれていたのは否めない。2回戦では立ち上がりから主導権を握られ序盤に10点のビハインドを負った。伊藤滋監督は「アップ不足なのか、気持ちの問題なのか。選手の気持ちをコントロールできなかった」と悔やむ。それでも大庭、原田正心(3年)が試合をコントールし、尻上がりに調子を上げた。2メートルを超える留学生の高さを生かし、着実に得点を重ね、第2クオーター(Q)の中盤で逆転したのは実力があるからこそ。ただ、ここで仕留めるほどの爆発力と集中力がなかったのも確かだった。

 

調子は悪くはなかったが、リズムに乗り切れなかった

 6点リードで迎えた4Qは、相手のゾーンに手を焼いた。「インサイドで勝負できず、アウトサイドばかりの攻撃になってしまった」と原田。さらにフリースローがことごとく外れ、リズムをつくれなかった。相手のフリースロー成功率75%に対し、別府溝部学園は33.3%と低迷した。それでも逃げ切ろうと試みたが、攻守の狙いがかみ合わず、残り2分で逆転を許すとスコアをひっくり返す力は残っていなかった。

 

 1年生の頃からウインターカップに出場する大庭は、「最後の最後に情けない試合をしてしまった。気持ちが空回りした。不完全燃焼で終わった。こんな思いは後輩にしてほしくないし、来年こそベスト8に入って溝部の歴史をつくってほしい」と思いを託した。シックスマンとして出場した津崎浬(2年)は、「3年生をメインコートに立たせることができなかった。この悔しさは来年必ず返したい。そのためには毎日の練習から真剣に取り組む必要がある」とリベンジを誓った。

 

力を出しきれずに試合を終えた

 

 

(柚野真也)

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