八王子まつり ポスター制作者らを表彰 市内専門学生がデザイン
8月2日(金)から3日間にわたり開催される「八王子まつり」の公式ポスターと観光誘致ポスター、手ぬぐいのデザイン制作者の表彰式が、7月4日に八王子市役所で行われた。
デザインに込めた思い
公式ポスターの最優秀賞に選ばれたのは、日本工学院八王子専門学校の鈴木胡春さん(デザイン科3年)。受賞作について鈴木さんは「まつりから感じた『魔法っぽさ』や幼い頃から抱いていた神様のイメージを、年に1度、山車や神輿に乗って神様が空から降りてくるようなデザインにした」と説明。「見た人がワクワクして、魔法にかかったような気持ちでまつりを楽しんでもらえれば」と期待を寄せた。
観光誘致ポスターをデザインした同校のタンドック・デニス・アモールさん(同)は、余白を生かした和を感じさせるデザインやローマ字などを用いて、外国人へのアプローチを意識。「日本文化の詰まったまつりと、その熱気を外国人にも感じて、ぜひ楽しんでほしい」という願いを込めた。
キツネやひょっとこなどが描かれた手ぬぐいをデザインしたのは、町田市にあるサレジオ工業高等専門学校の峰岸鳳さん(デザイン学科5年)。「色は日本の伝統色から、桑の葉をイメージしたものを選んだ。まつり会場でこの手ぬぐいを身につけている人の姿を見るのが、今から楽しみ」と笑顔を見せた。
八王子まつりの会長を務める初宿和夫市長は受賞者に賞状を手渡し、「八王子最大のまつりにお力添えをいただき、ありがとうございます。このポスターや手ぬぐいが、多くの人が八王子まつりに足を運ぶきっかけになれば」と述べた。
記憶に残るまつりに
ポスターと手ぬぐいは、両専門学校が授業の一環として制作。公式ポスターは49作品、観光誘致ポスターは50作品、手ぬぐいは26作品の中から1次選考を経て、八王子まつり実行委員会による最終選考で選ばれた。
公式ポスターは5300枚印刷し、公共施設や町会・自治会の掲示板などに掲出。観光誘致ポスターは首都圏86駅に170枚掲出される。手ぬぐいは2500枚製作し、関係団体への配布やまつり会場で販売する。
同実行委員会の尾川朋治実行委員長は「まつりまであと1カ月を切り、公式ポスターは、すでに街のあちこちに掲示されている。当日に向けて実行委員会も準備を進めているが、暑さ対策に努めながら、皆さんの記憶に残るようなまつりを開催したい」と意気込みを語った。