小田急電鉄、次の100年を牽引する「新型ロマンスカー」の設計に着手
小田急電鉄は9日、今月2日(月)に「新型ロマンスカー」の設計に着手したと発表しました。
同社は2027年4月に小田急線の営業開始から100周年を迎えます。「新型ロマンスカー」は次の100年を牽引する存在として、2029年3月の運行開始を目指すということです。
「新たなロマンスカーは、これまでの伝統や歴史、たくさんのお客さまとともに育んできたロマンスカーブランドを継承しながら、国内外のお客さまに一層上質な移動時間を提供できる車両にしていきたいと考えます」(小田急電鉄)
「通勤やショッピングの足としてご利用いただくEXE(30000形)※の代替であり、観光地・箱根の再興への思いを込めて就役し2023年に引退したVSE(50000形)の後継として位置付けます」(同)
※リニューアル工事を実施したEXEαを除く。
車両の内外装デザインをともに手掛けるのは「COA(コア)一級建築士事務所」。地域とのつながりや、地域特性を大切にする姿勢、利用者を思うからこそ生まれる気遣いある設計実績が小田急の理念に通じることから依頼につながりました。
「私たちは建築の設計を通じて、人と自然が混ざり合い、人と人のつながりを生み出す場をどのようにつくり出すかを考えてきました。鉄道も、場所と場所、人と人をつなぎ人々の交流を生み出す私たちの生活に必要不可欠な存在です。誰もが快適な空間で楽しい時間を過ごすことができ、ワクワクするような経験ができる車両を探求していきたいと思っています。伝統を継承しながら進化を続けてきたロマンスカーに、新しい息吹を吹き込み、多くの人々に愛される車両デザインを目指します」(COA一級建築士事務所)
また、これを受けた車両設計はこれまでのロマンスカー製造に関するノウハウや実績を有する日本車輌製造が担当します。
今後はコンセプトやデザインの検討を深度化し、特設サイトを設けての情報発信も検討するとしています。
(写真:小田急電鉄)