睡眠の大切さの授業を大公開!アルバルク東京×マニフレックスで伝える子どもたちの健康への想い
SDGsパートナーとして、アルバルク東京の選手の睡眠をサポートしてきた寝具メーカーのマニフレックス。多くのトップアスリートのコンディションを支えるマニフレックスは、今シーズンからアルバルク東京のU-18(18歳以下)のチームへの寝具提供を始めるなど、成長・発育段階にある子どもたち向けのサポートにも力を入れています。
今回は、新宿区立四谷小学校で行われた特別授業に潜入。アルバルク東京シニアマネージャーの荒尾裕文さん(以下、荒尾)から子どもたちに“睡眠の大切さ”を伝える専門的な授業、ゲストであるアルバルク東京 平岩玄選手のエピソードも交えながら、その内容を公開していきます。
なぜ寝ることが大切なの?
そもそも、健康や発育には、「食事」「運動」「睡眠」の3つが整っていることが欠かせません。これから先、中学生・高校生になっても、あるいは大人になっても必要とされる健康のために、まずはこの3つの原則が大事です。
では、睡眠=寝ることはなぜ大切なのでしょうか?
①成長ホルモンが出る
「骨や筋肉などが成長する」
もう伸びない大人の骨と違い、子どもの骨は成長ホルモンによって伸びていきます。ちょうど成長期を迎え、伸びるスピードが早くなっている小学校5年生の子どもたちにとっては、大事なお話です。
②脳や身体を休ませる
集中力が増す
寝不足の状態では、何事もパフォーマンスが上がりません。睡眠によって脳や身体が休まることは、スポーツにおいても勉強においても、“集中力が増す”という効果になって現れます。
③記憶を整理する
今日学んだことを定着させる
寝ている時間で記憶を整理し、学んだことを定着させると言われています。いくら頑張って勉強をしても、よい睡眠がなければ自分の力にはならないのです。
④免疫力が上がる
怪我の治りが早くなる
スポーツをしていると、いつ怪我してもおかしくありません。それの治りが早いかどうかも、睡眠の質(ぐっすり眠れているかどうか)が大きく関わってきますし、良い睡眠によって風邪などの病気にもかかりにくくなります。
アルバルク東京シニアマネージャーの荒尾裕文さん
小学校6年生で183cm!平岩選手の大きさの秘密は“たくさんの睡眠時間”だった!
身長200cmの平岩玄選手。今日参加した皆さんと同じ小学校のときには、どのくらい寝ていたのでしょうか?小学生時代の一日を振り返ってもらいました。
「朝7時に起きて、朝ごはんを食べて学校に行っていました。学校でも帰ってきてからも、たくさん遊んで宿題して、眠くなって20時か21時くらいには寝てしまうという感じでしたね。(平岩)」
小学生の前で話す平岩玄選手(アルバルク東京)
小学校1年生のときは130cmほどだった平岩選手の身長は、小学校6年生のときにはなんと183cm!ランドセルを背負うことができず、手で持って通っていたそうです。急激に伸びたのは、たっぷりな睡眠時間も大きな要因になっているかもしれません。身長の高い選手は、男子だと小学校の高学年から、女子だと小学校中学年から身長の伸びるスピードが早くなる傾向があるので、とくにその時期の睡眠時間は意識するとよいのかもしれません。
いまの小学生は、どのくらい寝ているのでしょうか?四谷小学校の5年生は、22時、23時に寝ている子が一番多くいました。(なかには平岩選手の小学生時代と同じく、20時半頃には寝ている子も!)
小学生は、9時間〜12時間の睡眠が推奨されています(中学生・高校生は8時間から10時間、大人は6時間から8時間)。荒尾シニアマネージャーから、「9時間は寝れていますか?」と問われると、「寝れてるかなぁ」「ギリギリ大丈夫だった!」などと子どもたちもざわつき始めます。
世界的バスケットボールプレイヤーのレブロン・ジェームスは10時間~12時間、ほかの有名選手も長く睡眠時間を取っているなど、「睡眠の大事さ」を世界的プレイヤーはわかっていて、生活の中にしっかりとその時間を組み込んでいます。
ただ、毎日は睡眠時間をうまく取れないもの。アルバルク東京の選手たちも、ナイトゲームがあると試合終了は21時頃になってしまい、必然的に寝る時間は遅くなりますが、そうしたときには、翌朝の練習後に昼寝を入れるなどして、大事な“睡眠時間の確保”の工夫をしています。
平岩選手は普段、夜8時間の睡眠に加え、1時間の昼寝を取っているそうですが、この日は7時間しか寝れませんでした。「いつもよりしんどい感じがあり、今日まさに睡眠が日常生活に及ぼす影響を感じています。(平岩)」
睡眠の授業と同時に、アルバルク東京アカデミーコーチと小酒部泰暉選手によるバスケットボールの授業も行われました。
ぐっすり眠るためのコツを学ぼう
睡眠には長さだけでなく、その“質”も大事。四谷小学校の島谷先生によると、「いまの小学校高学年の児童は、塾や習い事などがあり忙しい(島谷)」とのこと。それでも、自分自身の“睡眠の質”をよくするためにどのようなことが必要なのか、事例をもとにお話を進めていきます。
ねる前にリラックス(本を読む、ストレッチなど)お風呂に入る。スマホやゲームは寝る1時間前にやめる。毎日同じ時間に寝る。朝起きたらおひさまの光を浴びる。
とくにスマホやテレビは要注意。脳に情報が多い中で寝てしまうと、ぐっすり眠ることができず、寝て起きても頭がすっきりしないこともあります。
ノンレム睡眠、レム睡眠の関係性を見てみると、深い眠りであるノンレム睡眠は眠りについた直後ほど長く、明け方に近づくにつれて短くなり、逆に、浅い眠りであるレム睡眠は明け方に近づくにつれて長くなります。つまり、一番深い眠りは“最初”にやってくるのです。寝始めにしっかり深い睡眠をとるためにも、「ぐっすり眠るためのコツ」はかなり重要なものになっていることがわかります。
平岩選手は、寝る前に「横になった状態で目を閉じて、深呼吸をしている」とのこと。「自分がリラックスできる方法を皆さんも見つけてほしい(平岩)」と子どもたちに伝えていました。
多くのトップアスリートが使うマニフレックスの寝具
さらに、世界的なマットレスメーカーであり、多くのトップアスリートが愛用していることでも知られる『マニフレックス』さんが、改めてよい睡眠をとるためのこと、そしてマニフレックスの商品が子どもたちも学ぶ“SDGs”に繋がっていることをお話してくれました。
理想的な睡眠姿勢は、“立っている姿勢をそのまま90度横にした姿勢”と言われています。自分の姿勢に意識を向けられない睡眠中だからこそ、マニフレックスはその姿勢を正しく導くための寝具を提供しています。身体にしっかりフィットすることが大切です。
さらに、SDGsの観点でも優れているマニフレックス。水を基に発砲させるクリーン素材で作られていて、長持ちでき、ロールアップして小さな梱包にできることで、配送時のCO2減少にも貢献している商品になっています。
忙しい小学生にとって、“質”も意識した“プロ”の話の効果
四谷小学校で5年生の担任をしている島谷先生に、本日の授業の感想を伺いました。
ーー本日は5年生を対象に、“睡眠”をテーマに授業を行いました。いまの子どもたちを見ていて思うことや、今回の授業の感想を教えてください。
島谷)子どもたちの話を聞くと、いまの小学校高学年の児童は塾や習い事が多くあります。「小学生って忙しい」というのが私が持っている印象です。そうした子どもたちにとって、“睡眠の大切さ”をしっかりと授業として取り扱うことができたのは有意義だったと思います。
ーーそれぞれ自分の睡眠時間を答える場面など、睡眠というものに興味を持っている子も多くいた印象です。
島谷)まわりの友達の睡眠時間を聞く機会はあまりないですよね。こうした機会が、「私、まわりよりも睡眠時間が短いのか」など、自分のことを考えるいいきっかけになったのではないかと思います。
ーー“忙しい”子どもたちの実情を考えると、睡眠時間の確保は難しいことのようにも感じてしまいます。
島谷)「遊んで、ご飯食べて、寝る」という生活ルーティンはなかなかできないのが現状ですよね。だからこそ、「何時間寝ましょう」という睡眠の“長さ”だけではなく、「“質”を高めるためにはどうすればいい?」というお話もしていただけたことはよかったと思います。子どもたちにとっても、時間を取ることは難しくても「寝る1時間前はテレビやスマホをやめよう」というように、質に対してもアプローチできる選択肢が増えたのではないかと思います。
ーーアルバルク東京というバスケットボールチーム、寝具メーカーのマニフレックスが授業をしてくれることについて、どう思いますか?
島谷)プロの方、専門家の方が来てくれて実際にお話いただくのは、私たちが話すよりも説得力が違います。“ホンモノに触れる”というのはいい経験だなと改めて感じました。あの大きな平岩選手が、「たくさん寝て大きくなりました」と言うことが一番子どもたちに伝わりますよね。
ーーありがとうございました!