芸術文化資産として認定!「佐倉太鼓衆」【佐倉市】
佐倉太鼓衆は佐倉市で最も歴史のある櫻太鼓の有志によるアマチュアの創作和太鼓音楽集団です。
太鼓が中心の「和太鼓音楽」を創造して活躍を続けています。
篠笛や大正琴が和太鼓と織りなすビート
1980年、盆踊りで太鼓をたたいた若者が「夏祭りだけにしたくない」と集まったのが和太鼓グループ「櫻太鼓」です。
イベントでの太鼓演奏の依頼が増えたのをきっかけに「太鼓のこれまでにない魅力を引き出すような演奏をしたい」と、篠笛(しのぶえ)を柱に加えた演奏を模索開始。
1996年には現会長の杉本正夫さんが印旛沼の秋景色を表現した「秋化粧」という曲を作りました。
そこからこれまでに20曲以上を作曲。
北総台地をテーマにしたものから、感傷的な曲やポップス調の歌をつけた曲まで、実にバラエティー豊か。
決まり文句のように「勇壮」と形容されることの多かった太鼓のイメージを大きく変えたのです。
そうして誕生した和太鼓音楽を「櫻太鼓」の有志からなる「佐倉太鼓衆」が演奏。
ユニークなチームとして注目され、2006年には「ちば街角アーティスト」として認定。
県のさまざまなイベントで活躍し、今年は佐倉市より「芸術文化資産」として認定されました。
あまりの人気にパトカーが出動
「こんな太鼓初めて!」とファンになる人は多く、習志野文化ホールでは1400人以上の観客を動員。
アマチュアの太鼓チーム単独のコンサートでこれだけの集客は同ホール初だったそうです。
柏駅前デッキで演奏した時には足を止めた通行人が立ち去らず、ついにはデッキが人で埋まって揺れ始め、警察が出動する騒ぎに。
海外でも和太鼓は喜ばれ、外務省から招かれ訪問したイスタンブールでは、4つの会場すべてでスタンディングオベーションになったとのこと。
またメンバーが赴任先のガーナで太鼓をたたいた際には現地の人が輪になって炭抗節を踊ったというエピソードも。
大活躍の続く佐倉太鼓衆ですが、「年間60回を超える演奏を行うにはメンバーに余裕がなく、仲間が増えるといいなと思っています。市外の人も入れます」と話す杉本さん。
和太鼓演奏に新風を吹き込んだ佐倉太鼓衆。
未来に向けてその無限の可能性は広がり続けます。
※問い合わせ
メール/taikoshu2@catv296.ne.jp(杉本)
ホームページ/https://www.catv296.ne.jp/~taikoshu/