初産で気になる事前処置。不安はあったけど、特に調べずに出産を迎えた結果…
現在、パートと育児の両立に奮闘する毎日を送っている、まきです。40歳で妊娠、41歳で出産しました。高齢出産かつ初産で、何かと不安はありましたが、特に聞くことも調べることもせず出産をむかえました。
出産方法が選べる時代。事前処置も自分で選ぶもの?
そもそも出産前の事前処置ってどんなことをするのでしょうか。15年近く前に、出産を経験した友人から「あかちゃんが生まれるときに、切るんやで」「浣腸して全部出してしまうから大丈夫」などなど聞いたことはありました。でも当時はわが身に関係のないことで、詳細はちっとも記憶に残っていません。
妊娠したときは、夫の転勤で知り合いがいない土地に来たばかり。気軽に尋ねられる友だちもいません。だからと言って特に調べるでもなく、ちらっと読んだ雑誌に載っている『会陰切開』を見て、なんて読むのだろう?くらいにしか思っていませんでした。
出産前は、分娩のときには誰もがするものだと思いこんでいたのです。切開するかしないかを選ぶことができるという認識すらありませんでした。
「浣腸しとけばよかった」。分娩台での“珍体験”
分娩台に上がったときのことです。助産師さんに「硬いウンチを出すときのように力を入れていきんでください」と言われました。硬いウンチを出す感覚がわかりません。赤ちゃんがなかなか出てきてくれず、何度かいきんでいるうちに、なんとも言えない香りがしてきました。
不安になり、助産師さんに「すみません。なんだか違うものが出ている気がするんですが…」と言ってみると、「大丈夫ですよ。みんなそうですから」とのこと。とはいえ、やはり申し訳ない気持ちになり、何度も「すみません」と言ってしまいました。助産師さんの自然で大らかな対応に救われました。
出産したのにまだ痛い!“会陰切開”でトイレも難航
妊娠中はいろいろな痛みに苦しめられました。肩こり、足のむくみ、腰痛や胃痛などなど。言うまでもなく陣痛と分娩の痛みは言葉にできないほどでしたが、出産したらすべての痛みから解放されると信じて、必死に耐えました。でも出産後すべての痛みから解放されるかと思いきや、そんなことはありませんでした。
産後の痛みの正体は、会陰切開でした。痛くて、痛くて、座るのも歩くのも一苦労。座るときは四六時中ドーナツ型クッションが手放せず、歩いてトイレに行くのも簡単ではありません。縫合してもらったところに何となく違和感があり、退院後もしばらく続きました。
先生によれば「縫合の糸は、自然にとけてしまうので、抜糸しなくても大丈夫です」とのこと。出産の痛みとはまた違う痛みですが、出産したのにまだ痛みが続くことに、改めて出産の大変さを実感しました。
ちなみに私の場合、会陰切開は行なったのですが、剃毛はしませんでした。どのようなときにどのような処置が必要なのか、事前に調べておけばよかったなと思います。
こんな感じでしたが、妊娠40週目、身長49㎝、体重3226gの女の子が生まれました。無事生まれてくれたことに感謝です。気にはなっているけれど、誰に聞いていいのかわからない出産の前処置のこと。出産前、安産になるように歩いたり、食べ物や飲み物に気を使ったり、体重管理に気を配ったりしていたのに、出産前の処置のことは何も知らないまま分娩の日をむかえてしまいました。これから出産をむかえるみなさん、前処置についても予習しておくことをおすすめします。
[まき*プロフィール]
39歳で結婚。「もう望めないだろうなぁ」と思っていたのに、ありがたくも40歳で妊娠。41歳で無事に出産し、娘が1歳半を迎えたころに職場復帰。次々にやってくる生活の変化をヨレヨレになりながら楽しんでいます。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。