船橋市唯一の国登録有形文化財をパンで支援!東葉高校公式キャラクター「とよすけ」 がおいしいパンに大変身
地域の文化財として長年親しまれている東葉高校の「東葉門」。その保全活動の一つとして、公式キャラクターを用いたユニークな企画が実施されました。
売上の一部を文化財の保全に寄付
明治時代中期に建立されたといわれている「東葉門」は、今年創立百周年を迎えた東葉高校の正門であり、船橋市で唯一の国登録有形文化財です。
この門を守ろうと、同高と地元企業が協力して商品を開発、売り上げの一部を寄付するプロジェクトが行われました。
販売されたのは東葉高校のマスコットキャラクター「とよすけ」をモチーフにした「とよすけパン」。
売上1個につき20円が東葉門の保全活動のために寄付されました。
同高のイメージカラーに合わせたうぐいすあんを使用したパンは見た目も味も好評。
千葉県を中心に展開するベーカリーチェーン「ピーターパン」で6月1日まで販売され、多くの募金が集まりました。
地域とのつながりを生むきっかけに
「とよすけパン」を宣伝するポスターやリーフレットは美術部員が担当し、そのかわいらしい作品は多くの人の目に留まりました。
ポスターを手掛けた大井さんと渡辺さんは「一目で商品の魅力が伝わるように、構図や配色、質感を工夫しました」と、リーフレットを担当した髙地さんと中村さんは「とよすけの表情がかわいらしく、パンは立体的でよりおいしそうに見えるように表現にこだわりました」と語りました。
プロジェクトを担当した、東葉高校の堀江さんは「文化財の維持には費用を含め多くの課題があります。まずは地域の文化財の存在を知って、興味を持ってもらいたい。とよすけパンは文化財と地域がつながる良いきっかけになってくれたと感じています」と話しました。