【マンガ・4〜6話まとめ】たかが”おやつ”、されど”おやつ” 元海上自衛隊員が描く、こころの防災
元海上自衛隊のイラストレーター・ヤマモトクミコさんが、東日本大震災の支援を通じて学んだことをマンガでお伝えする連載「元自衛隊員が描く“こころの防災”」。
「HBC演劇エンタメ研究会(エンケン)」のメンバーが、マンガに声をあててボイスコミックを制作しました。
今回は第4〜6話のご紹介です。
【第1話から見る:元海上自衛隊が伝えたい「こころの防災」 東日本大震災から学ぶ/第1話】
エンケンメンバーは、代々木アニメーション学院札幌校で声の演技について学び、収録に臨みました。
【アフレコ体験レポ:アニメの声優さんってスゴすぎ!現役アナウンサー3人がアフレコに挑戦してみたら...】
4~6話ヤマモトさん役:森 結有花アナウンサー 収録を終えて
難しかったですね。同じヤマモトさんでも、地の文=ナレーションの部分と、実際にヤマモトさんが会話をしているセリフの部分を分けるのも難しかったです。
代々木アニメーション学院札幌校で声のつけ方を学んだときに、自分が声をあてる人がどういう人なのかを考えたほうがいいと言われました。
実際に絵を見ながら「この表情は明るいほうがいいな」とか、「この表情はちょっと切なそうだな」とか感じて、絵にいろんなものが詰まっているんだなというのがよくわかりました。
私は絵をヒントにしてその登場人物の気持ちを想像して声をあてていきました。それがどんなふうに聞こえるのか、すごく楽しみです。自分が表現したものがその通りにしっかり聞こえるか、すごく楽しみにしています。
次回もお楽しみに!
第4話:日用品の備えで大切なことは?
第4話あとがき
災害派遣任務を終えたのち、親戚や友人から、自衛隊活動に関するニュースや世間の反応について、話をたくさん聞ききました。
「自衛隊すごいじゃん」と称賛する声もありましたが、実際に従事した私からすると「その時に自分ができることをただひたすらやっただけ」という感じなので、役に立てているかどうか実感することはあまりありませんでした。(私だけかもしれませんか…)。
今回テーマにした「衛生用品」は、性別関係なく必要になってくる防災グッズですよね。
歯磨きやお風呂、日常で行っていることに対して必要なアイテムは、なるべく普段通りのものを用意できると安心です。
また、非常時に、洗濯はできない可能性も高いので、代替品として防臭スプレー等を用意しておくこともおすすめします。
自分の身を守ることはもちろんですが、身体だけではなく、”心”のストレスを軽減するためにはどんな備えが必要か。
ぜひ、日常生活を振り返って考えてみてください。この連載がそのきっかけに繋がるといいなと思います。
第5話:理不尽な八つ当たりの原因は?たかが「おやつ」、されど「おやつ」…
第5話あとがき
娯楽が極端に少ない「護衛艦」のなかで、元気を失わないためにどんな工夫が必要かなのか。常に頭を悩ましていました。
漫画に描いた「八つ当たりしてきた上官」も、普段は穏やかな上官でした。いかに環境が人を変えるのか…それを痛感する日々でした。
誰しもがストレスを抱えて、ピリピリしてしまう災害時に「おやつ」はどんな効果をもたらしたのでしょうか。次回に続きます。
第6話:先輩の涙…「おやつ」が私たちに与えてくれるモノ
第6話あとがき
任務ですので、弱音を吐くことはあまりしませんでしたが、私自身、災害派遣中にずっと元気でいられたかというと、もちろんそんなことはなく…。
むしろ元気がない時の方が多いくらいでした。
漫画に描いた通り、緊急時こそ「おやつが大切」ということを心から感じました。
みなさんの防災グッズの中にも、日持ちのするおやつを入れておくのを忘れずに!
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ボイスコミックは随時公開!:ボイスコミックこころの防災
マンガは全話公開中:連載「元自衛隊員が描く“こころの防災”」
漫画:ヤマモトクミコ
北海道・札幌市在住のイラストレーター。2010年に、海上自衛隊入隊。入隊1年目で東日本大震災の支援に従事。約10年間、自衛隊員として全国各地を飛び回る日々を過ごし、結婚・出産を経て、退職。独学でイラストレーターに。2児の母。
Instagram:@studio.kimi_cony
X:@kumiko_illust
編集:Sitakke編集部 ナベ子
【参考】イラスト作成時の写真資料として
海上自衛隊ホームページ