水回りはこの3つを押さえるべし!ポイント押さえた平屋をルームツアー♡
家づくりの際、水回りスペースの収納を意識することで使い勝手のよい住宅に仕上がります。水回りスペースにおける収納のつくり方をご紹介します。
洗面台収納のポイント
洗面台は家族ごとに使っているスキンケア用品やデンタル用品などが異なるため、ごちゃごちゃしやすいですよね。水回りスペースにおける洗面台収納のコツは、洗面台下の部分を活用することです。
つい洗面台の上部や鏡の隣にある収納スペースに物を置きがちですが、洗面台下に使用頻度の低いものを収納することでスッキリした洗面台スペースに仕上がります。
脱衣所収納のポイント
脱衣所に収納スペースをつくる際は、何を収納するか明確にして無駄を省くように意識しましょう。タオルや下着だけでなくパジャマや私服なども収納すると、家族が多い場合は収納スペースに入りきらないことも。洗濯の頻度から逆算して何日分タオルや下着がストックされていればよいのか考え、無駄なく収納できるようにしましょう。
ストックはパントリーに収納する
洗濯用洗剤の詰め替えなど、ストックする生活用品が溜まりやすい水回りスペース。パントリーを設置しているのであれば、そこに収納しておくとよいでしょう。
また、パントリーの使い方を意識して水回りスペースに近づけるようにキッチンを設置すると、より使い勝手のよい収納空間に仕上がります。
水回りスペースと収納空間に特化した平屋をご紹介!
今回ご紹介するのは、回遊性のある水回りスペースと広い収納空間を意識した平屋住宅。それでは、実例写真とともに見ていきましょう!
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今回の間取り
今回ご紹介するお家は敷地面積76.6坪、建築面積27.6坪で3LDKの平屋住宅。水回りを広くし、収納スペースを多めに設けている点が特徴です。収納・水回りのどちらも、快適な暮らしには欠かせない重要なスペース。間取りや広さを工夫することで長く快適に過ごすことができます。
シューズクロークはあえて1枚扉!暮らしを見据えた玄関
玄関は、自分たち家族だけでなくお客さんも必ず利用する空間であるため快適な場所にしたいですよね。玄関に何を置くか、どんなお客さんが来るのかという、家が建った後の「暮らし」に目を向けて家づくりをすることで快適な空間を実現できます。
玄関に手すりを設置
施主の方の両親が近い場所に住んでいるため玄関には手すりを設置。このように「両親の実家が近くなるため頻繁に遊びに来てくれるだろう」など、家が完成した後の見通しも立てて家づくりを進めるのがおすすめ。自分たち家族が暮らしやすいだけでなく、周りの人も喜んでくれるような住宅に仕上がります。
シューズクロークは1枚扉に
靴やアウトドア用品などを収納できるシューズクローク。このシューズクロークのポイントは、奥行き2mと広めに設計されているのに対し、扉は引き戸1枚になっていること。通常であれば扉を2枚設置しますが、あえて1枚扉にして壁の面積を増やし、玄関にものを置けるようにつくられています。施主の方は玄関に金魚の水槽を置く予定とのことで、壁にはコンセントも。どんな玄関にしたいかという明確なイメージがあってこそできる設計となっています。
車椅子も楽に入れる広々トイレ
トイレを広めにつくっている点もポイント。将来的に両親が車椅子での生活となった場合や、手すりを付け足したいときも対応できるよう設計されています。
脱衣所で室内干しが完結!広々脱衣室のヒミツ
家づくりで見落としがちなのが、水回りスペースの洗濯動線。洗濯機から物干しスペースまでの距離が遠かったり、乾かした後はたたむスペースがなかったりするなど、暮らしてから気づくことも多いですよね。
水回りの動線を意識してつくることで、より暮らしやすい住宅に仕上がります。水回りスペースのつくり方をご紹介します。
脱衣所は洗面台スペースと物干しスペースの2つに区切る
広々とした脱衣所は空間を2つに区切っている点がポイント。脱衣室に入って正面のスペースには造作の洗面台や洗濯機を置き、洗面台・脱衣スペースにしています。
脱衣室の奥に物干しスペースを
脱衣室の奥には物干しスペースを設置。天井からは「ホスクリーン」と呼ばれる昇降式の物干しざおを吊るしています。
注目すべきはホスクリーンの位置。中央より少し浴室側に寄せることで、壁側には棚やタオルなどの物干し台を置けるようにしています。部屋の大きさや間取りを意識するだけでなく、スペースの使い方にもひと工夫加えることで、より使い勝手のよい空間になります。
浴室乾燥も設置
浴室には浴室乾燥・暖房も設置しているため、浴室の扉を開けて脱衣室全体を乾燥部屋にすることも。梅雨時など普段よりもじめじめする季節にも対応できます。
調光が考え抜かれたリビング・ダイニング
家族が集まるリビングやダイニングは、過ごしやすい空間にしたいですよね。人それぞれこだわりたい部分は違いますが、今回は調光にこだわったケースをご紹介!意外と見落としがちな照明にこだわることで家族みんなが仲良く過ごせる空間になります。
リビングは南側に大きな窓を設置
南側に大きな窓を2つ設置し、リビングに光を取り入れやすくしています。採光だけでなく開放感も演出でき、よりくつろげる空間に。
寒色・暖色に調光できる
リビングは寒色・暖色に調光できるため、雰囲気をがらっと変えられる点も特徴です。寒色の白い光は人を興奮させる効果があるといわれており、暖色にすることで夫婦喧嘩が減るという話も。気分に合わせて部屋の雰囲気を変えられるため、暮らしがさらに楽しくなりそうですね。
キッチン前にはスタディスペースを設置
キッチンの前にはスタディスペースを設けており、専用の照明も備えています。後方に設置されたリビング照明のみの場合、自分自身が影になってしまい勉強の妨げになることも。スタディスペース用の照明を前から体の正面に向かって照らすことで、より集中できる環境になります。
スタディスペースでの勉強の際はリビングを寒色にするのもおすすめ。集中したいときは寒色、ゆったりしたいときは暖色にするなど照明を使い分けるとよいでしょう。
ワザあり!使い道が広がるパントリー
食料品や日用品をストックできるパントリーは、使い勝手のよい人気のスペース。棚の大きさや奥行きを工夫することで使い道が広がります。
奥行きを広くし、大きなものを収納できるように
キッチン横のパントリーは奥行きを広くし、箱ごと購入した場合でもそのまま収納できるようになっています。可動棚で自由に棚を動かせるため、パントリー以外の使い道もあります。
棚をすべて外してヌックスペースに
ヌックスペースとは、秘密基地のようなこぢんまりとしたスペースのこと。ちょっとした趣味の空間にもできる居心地のよい場所を指します。奥行きが広いため、棚をすべて取り外すとすっぽりと人が入れるスペースに!のれんやロールスクリーンで仕切り、自分だけの空間にできます。
棚をテーブル代わりにして書斎にも
パントリーの活用方法はヌックスペースだけではありません。棚をテーブル代わりにすれば、簡単に書斎に早変わり。パントリー専用の照明もついているため、のれんなどで仕切っても明かりが足りないことはありません。
奥行きを広くして可動棚にしたり、パントリーに照明をつけるなどひと工夫加えることで使い道が広がります。
各部屋に広い収納スペースを確保
家づくりでこだわりたい部分に収納スペースを挙げる方も多いのではないでしょうか。暮らしやすさに直結する収納スペースのコツをご紹介します。
主寝室には両側に収納できるウォークインクローゼット
主寝室には両側に収納できて扉がないウォークインクローゼットを備えています。パートナーごとに収納する衣類を簡単に分けられるだけでなく、扉がないため部屋を広く見せられる点もポイントです。
将来を見据えて子ども部屋にも大きな収納スペースを
部活動や趣味の活動など、成長するにつれて物が増えていく子ども部屋。リビングなどの共有スペースではなく子ども部屋に大きな収納場所をつくることで、片付けがより簡単になります。
廊下も収納空間に活用
リビングから離れた廊下にも収納スペースを設置。電気ストーブや扇風機など季節によって使用頻度が変わるものやアウトドア用品など、頻繁に出し入れしないものを収納するのにぴったりなスペースとなっています。
平屋は階段での移動がないため楽な分、収納スペースが不足しがち。廊下や各部屋に収納空間をつくることで効率的にスペースを活用できます。
まとめ
今回は水回りや収納空間が充実している平屋住宅を紹介しました!ひと部屋で室内干しが完結する脱衣室の作り方やパントリーの活用法など、水回りや収納部分にこだわった住宅でしたね。
家を建てた後どう過ごすか、家づくりの段階から考えると家族に合った暮らしができる住宅になります。新しい家でどんな暮らし方をして何に重きを置きたいのか、考えながら家づくりをしてみてはいかがでしょうか。