北陸地方に春一番 最速で観測も今後は警報級の大雪に注意
立春の2025年2月3日、新潟地方気象台は新潟県を含む北陸地方で、「春一番」が吹いたと発表した。同気象台が北陸地方の春一番の発表を始めた1999年以降で最も早く、昨年より12日早い観測となったが、4日以降は今季一番の強い寒気の影響で県内は大雪が予想されている。
春一番は、立春から春分までの間に初めて吹く、暖かく強い南よりの風のこと。同気象台によると、低気圧が日本海にあり、発達しながら東北東に進んでいた影響で、北陸地方では各地で風速10mを超える南よりの風が吹いた。
気温も前日より高いかほぼ同じであることが春一番の条件となっており、上越市高田の午後4時までの最高気温は前日より3度以上高い10.5度と、3月上旬並みの暖かさとなった。
ただ、同気象台によると4日から8日頃にかけて、北陸地方の上空5000mに氷点下36度以下の強い寒気が流れ込み、県内は平地も含めて警報級の大雪となる所があると見込まれている。
5日正午までに予想される24時間降雪量はいずれも多い所で、上越の平地で40cm、山沿い70cm。その後も降雪が続き、6日正午までの24時間降雪量はいずれも多い所で、上越の平地で50cm、山沿い100cmと予想されている。
同気象台では、大雪による交通障害に注意を呼び掛けている。