見た目も味も大人が恋するケーキたちに出会える♪西宮のカフェ『ベイネルミレル』 西宮市
誰かと一緒に、同じものをおいしく食べられるって、実はとても尊いこと。そんな“食べることの本質”を、自然に思い出させてくれるのが、阪急・苦楽園口駅から徒歩5分の場所にあるカフェ『Beynelmilel(ベイネルミレル)』(西宮市)。
トルコ語で“ジャンルにとらわれない”という意味を持つこの店名には、食のスタイルや価値観の違いを越えて、いろんな人が同じテーブルを囲める場所にしたいという店主・廣川さんの想いが込められています。メニューはすべて廣川さんによる完全オリジナルレシピ。とくに大切にしているのは、“旬の素材”であること。ケーキもキッシュも、季節に合わせて姿を変え、訪れるたびに新しい驚きを届けてくれます。
この春、ショーケースに並んでいたのは「いちごのクランブルタルト」。米粉を使った土台にアーモンドクリームを敷いて焼き上げ、その上にたっぷりのいちごと荒めの洗双糖入りのクランブルをのせ、さらに焼き上げているそうです。焼き込まれた糖のザクザクとした食感がアクセントになり、アーモンドの香ばしさといちごの酸味が絶妙に溶け合います。
タルトのまわりには“ひまわりの種、ざくろ、かぼちゃの種、キャラメルがけのナッツ”が彩りよく散りばめられ、まるで食べられるアート作品のよう。店内では「わ~素敵、アートだわ」という感嘆の声も聞こえてきました。
このお店の魅力は、素材の質の高さと、まるで作品のような美しいビジュアルの両立。一皿ごとに、店主のセンスと丁寧な仕事ぶりが光ります。果物やナッツ、ドライフルーツは惜しみなく使われていて、大人のための贅沢なごほうびにぴったり。お客様に「おいしい」と言ってもらえることが一番うれしい、と廣川さんは語ります。
このカフェには、小麦や卵、砂糖を控えたい方、ヴィーガンの方など、さまざまな食のスタイルを持つ人たちが集います。それでもここでは「これは○○対応です」と構えることなく、“みんなで楽しめる”ことが自然に叶う空間になっています。
取材時には、藤井ファームから届いたばかりのたけのこをたっぷり使ったキッシュにも出会えました。小松菜や新玉ねぎとあわせた具だくさんの一皿は、春の訪れをそのまま味わえるような奥深い味わい。偶然にも、店内で藤井ファームの方と出会うこともあり、素材とつながる喜びを感じるひとときでした。
店内では、月1回のランチ提供のほか、料理教室やポップアップイベント、2階スペースではワークショップも行われています。おいしいものと、日常をちょっと彩るような体験が、ふっと出会える場所です。
気の置けない友人とのカフェタイムに。週末のちょっとしたごほうびに。旬の恵みや素材の力を感じながら、ケーキやキッシュとともに、ゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
場所
beinelmilel (ベイネルミレル)
(西宮市豊楽町5-26)