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高齢初産の不安から、里帰り出産を選択。電車で2時間かけて何度も通院。

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こんなおなかを抱えての遠距離通院が必要な里帰り出産
こんなおなかを抱えての遠距離通院が必要な里帰り出産

現在2人の娘の育児に奮闘しながら、在宅で仕事をしているライターのセイコです。42歳で長女を授かった私が選んだのは、里帰り出産。実際経験してみると、メリットもデメリットもそれぞれにありました。

里帰り出産は自分の状況をみて選択肢のひとつとして


42歳で長女を授かると、喜びとともに不安が押し寄せてきました。初めての妊娠、出産というだけでも不安なのに、私は高齢…。心配ごとは山ほどあったのです。

そんな私が、里帰り出産を選んだ理由は、やはり主に高齢初産の不安からでした。しかし母親も高齢でしたし、実際助けてくれると思われた姉は夜中に帰るようなハードワーカー。いわゆる至れり尽くせりのサポートを受けられるとは考えられず、楽ができると思ってはいませんでした。

ただ、3人の子どもを育てあげた姉に相談できること、ご近所さんも顔見知りなので何かと安心だろうと、里帰り出産を選択しました。都内では主人と2人暮らしでご近所づきあいもありません。何かあったときのことを考えると、顔見知りの方が多いこともメリットだと思ったのです。

ただ、里帰り出産を選択したことで、自宅から遠距離通院をすることにもなりました。電車で2時間程度の距離ということもあってか、里帰りまでに思ったよりも多い回数、出産予定の産院へ通うことになったのです。

妊娠が分かった時点で、出産希望の産院の予約が必要


漠然と思い描いていた里帰り出産は、臨月になったら実家へ戻るイメージ。しかし私の場合は大違いでした。妊娠が分かった時点で実家近くの出産希望の産院へ行き、診察を受けて、分娩予約を取らないといけないくらいのスピード感! 

地方では分娩ができる病院が減っていることもあり、「のんびりしていられない」とせかされるような気になったものです。私の場合は、選択肢が実家の近所の産院のほぼ一択。予約が取れたときは心底ホッとしました。

里帰り先の病院で分娩予約が完了すると、その日のうちに助産師さんと話し合う場がありました。その産院が対応している出産方法、出産へ向けての体調管理や調整、夫婦そろって産院の教室に参加する必要性などの説明を受けます。

里帰りまでの間にも、その都度ごと通院し、産院ときちんとしたコミュニケーションをとる必要があることを教わりました。

密なコミュニケーションが里帰り出産の安心感に


普通の病院の感覚で、「臨月から通院すれば出産できる」と考えていた私。出産前に何度か遠距離通院することは予想外でした。でもこの出産前に通院した経験が、出産時の安心感につながったと思います。

産院によっても違うとは思いますが、遠路はるばる参加した両親学級はとても役に立ちました。夫婦とも妊娠・出産についての知識、乳児との関わり方などを教わり、親としての自覚が芽生えるきっかけになったように思います。特にうちの夫には、そのような機会があってよかったと感じました。

実家の家族だけではなく、産院が気軽に相談できる相手になり、本当に安心して出産を迎えることができました。都内で、妊婦を乗せてくれるタクシー会社の番号を調べ、どこの病院が受け入れてくれるか、1人で何とかすることを考え過ごしていた頃とは大違いです。

里帰り先の病院で、妊娠41週、体重3590g、身長52cmの元気な赤ちゃんを出産しました。里帰り出産にはメリット・デメリットがあります。何回か、身重の体で実家の方へ通わなければなりません。また、お仕事が忙しい方や、子どもの兄弟姉妹の学校などがある場合はむずかしくなるでしょう。私は、実家が産院に近かったことと、高齢とはいえ母と相談できる姉のいる環境を選び、里帰り出産を選択しました。夫も産院への往復などで土地に馴染み、結果、そのまま実家の側に引っ越し数年暮らすこととなりました。それも思わぬ里帰り出産のメリットだったかも?と思ったりします。

[セイコ*プロフィール]
年齢的にも娘1人かと思っていたら、まさかの2人目を授かり、現在5歳と3歳の姉妹を育児中。里帰り出産してそのまま実家側で数年育児。在宅にて広告マンガ制作やライティング、ときどき動画制作などをしています。

※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

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