【京都】超濃厚! コーヒーの名店で出合った、まるでチーズケーキな絶品アイスクリン
本日の一品 > 葦島珈琲の「クリームチーズアイスクリン」(京都・河原町)
圧倒的コーヒー党の京都在住ライター、齋藤優子さんが、コーヒーと甘いもんで寛ぐならここ!と推薦してくれたのが「葦島珈琲」。コーヒー好きにはよく知られる河原町三条の「喫茶葦島」が、昨秋に増設した京都髙島屋S.C.内専門店エリア[T8]にオープンした、個性あふれる4Fフロアの憩いの空間です。
( Index )
「濃厚さに驚く、冷たいチーズケーキを食べているかのようなアイス」(齋藤優子さん)編集部の「これも食べたい!」
【水曜15時のあまいもん】とは?
関西の食に精通するライター、エディター、フォトグラファーなど“取材のプロ”たちが、ほんとは教えたくない関西の「推しおやつ」を、和洋問わずレコメンド。確かな目利きで選んだあまいもんは、どれもわざわざ足を運んで大正解の、ハズレなしのおいしさです。
「濃厚さに驚く、冷たいチーズケーキを食べているかのようなアイス」(齋藤優子さん)
葦島珈琲の「クリームチーズアイスクリン」
「クリームチーズアイスクリン」690円は7〜9月下旬ごろまでの季節限定。中深煎りの「葦島ブレンド」850円と一緒に。
「深煎りの苦みとコクのあるコーヒーが好きなのですが、ここのスイーツは、何を食べても私好みのコーヒーに本当によく合うんです。京都・山田牧場の乳製品を使っていて、どれもコーヒーに負けないコクがありつつも後味がよく、香りや風味をじゃましません。クリームチーズアイスクリンは、チーズの風味がかなり濃厚で、ひんやり冷たいクリーミーなチーズケーキを食べているかのような味わいです」(齋藤優子さん)
河原町三条にある「喫茶葦島」のスイーツは、ハンドドリップで淹れる自家焙煎コーヒーに合うことが身上。それは、昨秋、京都髙島屋S.C.にオープンした「葦島珈琲」でも変わりません。数種揃うチーズケーキのおいしさはつとに有名ですが、実は、チーズの風味が濃厚な季節限定のアイスも狙い目です。
カップ&ソーサーと同じく、丹波焼の作家である市野哲次さん作の器で提供されるクリームチーズアイスクリンは、山田牧場から。その名のとおり、クリームチーズをたっぷりと使用し、乳化剤や安定剤は使わずに卵黄でまとめています。甘さは控えめ。濃厚なチーズの風味がしっかりと感じられ、食べ応えも十分です。
河原町三条にある「喫茶葦島」同様、天然の素材を主にしたインテリアでまとめられた店内は、百貨店内にありながらも、とても落ち着いた空間です。
コーヒー豆は、生豆を仕入れ「喫茶葦島」の店内で直火焙煎したものを使用。「葦島珈琲」で注文ごとに豆を挽いて、ハンドドリップでていねいに、ていねいに淹れています。カウンターには粉を蒸らすために注いだコーヒーを捨てる茶道具の建水のような器もあり、それらを用いてコーヒーを淹れる様子は茶道の作法を見ているかのよう。カウンターで、スイーツとその相棒となるコーヒーを待つ時間も、贅沢なひとときです。
編集部の「これも食べたい!」
贅沢プリン
通年メニューの「贅沢プリン」680円
もうひとつ、コーヒーとの相性の良さを実感したのが、自家製の贅沢プリン。主役は低温殺菌ノンホモ牛乳で、牛乳が持つ甘さと卵のコクがしっかり感じられる、程よい硬さ。カラメルソースもしっかりほろ苦く、特に深煎りコーヒーとよく合います。
取り寄せできる「贅沢チーズケーキ」は、プレーン、朝宮煎茶、ナッツ&フルーツの3種で、 1本2800~2900円。店頭でも購入できます。
“葦島”といえば忘れてはいけない、数種揃うチーズケーキは京都に足を運ばずとも楽しめます。ノンホモ牛乳から作った希少な生クリームと、クリームチーズをふんだんに使った贅沢なチーズケーキは、乳製品の良さが伝わる、後味のいいおいしさ。半解凍状態から少しずつ溶けていく、味と食感の変化が醍醐味です。
教えてくれた人齋藤優子/Yuko Saito
『BRUTUS』『&Premium』など、雑誌を中心に執筆しているライター。食に関する取材が多く、しばしば関西を訪れているうちに、関東とは違う食文化をもっと知りたくなり、2018年に京都にも拠点を設ける。現在は京都と東京を行ったり来たりの日々。
DATA
葦島珈琲(あじじまこーひー)
京都府京都市下京区四条通寺町東入2丁目御旅町35 京都髙島屋S.C. [T8]4F
営業時間 10:00~20:00(19:30 LO)
定休日 京都髙島屋S.C.に準ずる
https://ashijimacoffee.online/
\from Editor/
アナログレコードやアート、サブカルチャーのショップなどが立ち並ぶユニークなフロアに「葦島珈琲」はありました。百貨店内ながら「喫茶葦島」の“時間を紡ぐ珈琲”はしっかり再現され、そこだけ違う時間が流れているかのよう。買い物帰りなどに、コーヒーの香りと甘いデザートで、疲れを癒やしてくれること間違いなしです。
※最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。
写真/吉村規子、福森クニヒロ 文/齋藤優子 企画・編集/吉村セイラ