カワムラユキ、故Jose Padillaの名曲バレアリッククラシックス「Adios Ayer」をNAZをボーカルに迎えてカバー
DJ/作家/プロデューサーとして活動するカワムラユキが、「Adiso Ayer fy. Naz」(OIRAN MUSIC)を5月24日に各サブスクリプションサービスより配信リリース。8月には自身初の7インチレコードとしての発売が決定した。
『りんご音楽祭』や『Love Parade Mexico』など国内外でのフェス出演、渋谷区役所館内BGMの選曲、オープンワールドRPG『サイバーパンク2077』への楽曲提供、15周年を迎える元祖ウォームアップ・バー「渋谷花魁」などの運営でも知られるカワムラユキ。
コロナ禍に約20年の歳月を経て自身名義による音楽制作活動を再開したことを契機に、現在まで継続的にリリースを重ねてきた。今年はアジア圏でのDJ活動が盛んで、バリ島やタイ、韓国でウィークリーレジデントやツアーを行うなど精力的にプレイを続けている。
今作は今夏にリリースを予定している自身名義のファーストアルバム『Love Forever』からのリードトラックで、カワムラユキが最も影響を受けたDJであり師匠と尊敬しているIBIZA島の故Jose Padillaの名曲をカバー。
Jose PadillaはIBIZA島のチルアウトやバレアリックDJシーンのオリジネイターで、名所「Cafe Del Mar」のCDシリーズのコンパイラーとして名を馳せ、マドンナが無人島に持っていきたいコンピレーションアルバムとしてお気に入りにあげるなど、独自の選曲感で世界を魅了したアーティスト。
カワムラユキは以前よりファンだったJose Padillaに、2000年頃の来日時に取材で出会い、その後はJoseの招きでIBIZA島を訪れたり、江ノ島展望台の「夕日と海の音楽会」にて共演するなど、DJの師匠として友人として親交を深めてきた。
2020年10月に訪れたJose Padillaの早すぎる逝去の翌年7月に、捧げる曲として「R.I.P. Sunset」をリリース。その後、ジャンルを越えてHouse Violence、HIROSHI WATANABE aka KAITO、TREKKIE TRAXのAmpsによりリミックスバージョンを発表。
「Adios Ayer」は、99年にリリースされた楽曲で、長くバレアリッククラシックスとして親しまれてきた名曲であり、2001年にマドンナがWARNER MUSIC傘下に設立したレーベル、Maverickからワールドリリースされたアルバム『Navigator』では、SEALが歌唱のバージョンもリリースされている。
逝去から5年の歳月が経ち、名曲を語り継ぎトリビュートしてゆく想いをこめて、満を持してのリリースとなる今作は、ボーカルには沖縄の歌姫、Nazを迎えレコーディング。
Naz(山田なづ)は2000年生まれ、中学1年の時にオーディション番組『X FACTOR OKINAWA JAPAN』で注目を集め、2018年には冨田ラボ「OCEAN ft. Naz」で鮮烈な印象を残し、2019年にリリースしたEP「JUQCY」に収録のWONKの江﨑文武プロデュースの「Fare」を、カワムラユキがblock.fmやbayfmでの自身のラジオ番組やDJで選曲したことをキッカケに出会い、親交を深めてきた。Nazというボーカリストの出会いが「Adios Ayer」カバー実現への重要な要素となる。
今作のCo-Produceは数々の作品でコラボレーションを繰り返しているHideo Kobayashiが担当、沖縄へのボーカルレコーディングにも帯同した。ギターには韓国の人気DJでギタリストのJun Young aka Cityboy From Seoulが参加。折しもIBIZA島から始まり現在カワムラユキが在住している湘南、そして沖縄、韓国とDJをしながら旅をすることで手繰り寄せたDJ&ミュージシャンシップが見事に融合された作品へと昇華される運びとなった。
8月中旬にはカップリングにFelicityからのリリースが好調のCOLOR FILTERとのコラボ作「Magic」を収録した、自身初となる7インチレコード「Adios Ayer ft.NAZ c/w Magic ft. COLOR FILTER」を、JETSETより発売が決定。現在各レコードショップにて予約受付が開始されている。