「そんな必要ない!」弱気な発言が続いていたのがウソのように言い放つ母 #母の認知症介護日記 85
アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
母・あーちゃんが脳神経外科で認知症のテストを受けたのは、今から1年半前。そのときはひどく動揺していて、自分が認知症になるはずがないと主張していました。本や新聞を読む習慣は、そのころから今も変わらず続いていますが、あーちゃんは果たして内容が理解できているのかどうか……。今は、何十年も日常的に使っていた膝下ストッキングの存在すら忘れてしまう状態になり、ワフウフさん姉妹は認知症が進行していることを痛感しています。
一件落着…!
普段、あまり妄想や幻覚に惑わされるようなことはないあーちゃんですが、先日ご近所に住む人から無視をされたと話していました。ただ、その人からは今でも体調を心配するようなメールも届いていて、とても無視するとは思えず……。被害妄想のような気がしています。そして心配事はそれだけにとどまらず、あーちゃんは一緒に契約の話を聞いたことをすっかり忘れ、父が自分の年金保険のことをなぜか知っていて、取られるかもしれないと不安そうにワフウフさんに電話をかけてきました。
キッパリ断るようにアドバイスすると……。
メモを書いてもすぐ忘れるのに。
ちょっと強い口調で言ってしまったのですが……。
弱々しく話すあーちゃんを追い詰めてしまいました。
※たんたん:ワフウフさん姉妹の父、あーちゃんの夫
再度同じやりとりを繰り返して……。
一応、一件落着……?
その後どうなったのか気になったので、姉に聞いてもらうと……。
ドヤ顔で答えていたそう。……結果オーライ!
自分の年金保険が父に狙われていると、不安そうにするあーちゃん。「自分のお金で払ってきた年金だから、見せない! と言えばいい」と伝えると、メモを取ると言いだしたので、自分が思ったことを、自分の言葉で言えばいいと少しキツい口調で言ってしまいました。するとあーちゃんからは「言えないのよ……」と、弱々しい答えが。それに対して私は、言えないじゃなくて言わなくちゃダメだと追い込んでしまって……。
結局「嫌な話を聞かせてごめんなさいね」と言われて電話は終了。そんな言い方をされると、なんとなく罪悪感が……。その後、特に何も言ってくることはありませんでしたが、どうなったのか密かに気になっていたので、代わりに姉に聞いてもらうと……。
「私が払ってきた年金よ! 見せる必要ないじゃない!」と、さも自分で考えてそうしたかのように言っていたそうです。無事に収束したなら何も言うことはありませんが、ちょっとモヤモヤしてしまったのが本音です。
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夫婦の財産は共有すべきものではありますが、自分のお金でコツコツ支払ってきた年金はちゃんと自分で使ってほしいと思う気持ちはよくわかります。かなり弱気な発言が続いていたので心配でしたが、無事に年金保険を守れたようでよかったです。老後のお金の管理は重要な課題。モヤモヤするところがあっても、多少のことは目をつぶって我慢するしかないのかもしれません。
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