地域企業とコラボした社食メニューでSDGs貢献、日本製機がリニューアル社員食堂で提供
日本精機(新潟県長岡市)は1月10日、SDGsと健康経営の取り組みの一環として、地域企業とコラボした社食メニューを提供したことを発表した。
食材に代替シーフードを使用、取り組みがテレビでも取り上げられる
1月10日の明太子の日にちなんで、同じ県内の一正蒲鉾(かまぼこ)(新潟県新潟市)の食材を使用したSDGs・健康メニュー「まるで明太!?釜玉うどん」と「まるで明太!?おにぎり」を、リニューアルした社員食堂で提供した。水産資源を消費しない代替シーフードを使用した特別メニューの取り組みは、新聞社や地元テレビ局の取材を受け、担当者がSDGsや地域企業との連携の思いをコメント。自社の健康経営への姿勢をアピールする機会になった。
試食会での評価・改善アドバイスなどを受け、試行錯誤を重ねてメニュー開発
メニュー完成までには、一正蒲鉾と食材提供の打ち合わせや、試食会での評価・改善アドバイスなどを経ており、社員食堂で調理を担当している同社グループの「日精サービス株式会社食彩キッチン部門」が試行錯誤を重ねた。
今回食材として使用した「ネクストシーフード明太子風味」は、海藻由来の原料を使用し、明太子の粒感と味を再現したもので、2024年から一正蒲鉾が業務用商品として販売している。同社は「新潟SDGsアワード」で最高位の大賞を受賞しており、「ネクストシーフード」は開発を進める代替シーフードの総称。
昼食利用が主目的だった食堂を改善、地元企業とのコラボメニュー開発も継続
日本精機はまた、1月に本社および高見工場の社員食堂をリニューアルオープンしたことも併せて発表した。昼食利用のみを主目的としていたスペースを、打ち合わせ・カフェ利用などもしやすい、明るく人が集う空間に改良。職場環境の改善および社内コミュニケーションの活性化を推進する。
同社は健康経営に向けた戦略マップで「社員食堂の改善」や「社員食堂喫食率の増加」を掲げる。新しい社員食堂では、社会状況やニーズに応じてキャッシュレス決済の導入やメニュー改善なども取り入れた。これまでも実施してきた地元県内企業や団体、学校などとのコラボメニューの適時提供も継続し、地域とのさらなる連携・地域社会への貢献をはかる、としている。
また、地元企業や高校と連携した食育イベントの開催や、アンケートを基にした喫煙対策方針の制定、就業時間中におけるオンライン禁煙外来の受診機会の提供といった健康経営に向けた各種の活動、他企業への波及の観点や継続性・発展性の観点などから高く評価され「にいがた健康経営推進企業表彰」で奨励賞を受賞している。
発表の詳細は同社公式リリースにて確認できる。