【鎌倉市】七里ガ浜高吹奏楽部 管楽合奏で初の全国へ 11月3日、目標は「最高の演奏」
神奈川県立七里ガ浜高校の吹奏楽部(玉井敏晴顧問・部員32人)が、11月3日(月・祝)に文京シビックホール大ホール(東京都)で開催される「第31回日本管楽合奏コンテスト」の高校生A部門に出場する。創部以来初の全国大会を前に、部員たちの練習に熱が入る。
予選は9月、非公開の音源審査で実施された。結果を、玉井教諭と指揮を務める外部講師の石井弘樹さんから伝えられた生徒たちは、「信じられない」と驚きながらも喜びを嚙み締めた。特に、5月まで部長を務めていた3年の荒舩穂果さんは、「本当にうれしかった。でも、受験勉強もあるので部活に全振りできないのがくやしい」ともどかしさの気持ちもを滲ませる。
荒舩さんを含む3年生は、2年前の別大会で東関東まで駒を進めたことがあり、全国を目指しひたすら練習に打ち込んできた日々があった。しかし、今夏の県南吹奏楽コンクールでは代表の座を逃し、「悔しいを通り越して絶望だった」。
合宿で心ひとつに
2泊3日の日程で、夏休み中に山梨で行われた合宿。この3日間で生徒たちの気持ちに変化が表れたという。「部活以外の時間も一緒に過ごしていたので絆が芽生え、演奏を合わせようという気持ちが大きくなった」と現部長の桜井心夏さん(2年)は振り返る。
全員が「全国」という同じ方向を向いたのを感じ、その気持ちのまま同コンテスト予選用の録音を実施。荒舩さんと桜井さんは「満足のいく演奏ができた」と言い、生徒たちの演奏を存分に浴びた石井さんは、「音色がとても良かった」と褒めたたえた。
同校が出場する高校生A部門には、全国から35校が出場する。演奏曲は、「CrossfireNovember22」。生徒たちは「最高の演奏を届ける」ことを目標とし、石井さんは「最後の1音を吹いて楽器を下ろした瞬間、自分たちも感動する演奏をしてほしい」とエールを送った。