「保佐人が妥当」想定外の医師の言葉に拍子抜け。それって意味ある? #母の認知症介護日記 143
アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
母・あーちゃんの家を大捜索したワフウフさん姉妹でしたが、なくしてしまったウィッグと通帳は見つかりませんでした。しかし、久しぶりに父と話したことによって、ワフウフさん姉妹が考えている通り、父があーちゃんの預金を狙っていることが改めてわかりました。幸い、あーちゃんが自分の預金の存在をすっかり忘れているため、正確な金額を把握されずに済んでいますが、父も簡単に諦めるとは思えません。あーちゃんの財産を奪われないよう注意しておかないといけないと、ワフウフさんは思っています。
油断ならない父…!
最近のワフウフさん姉妹は、病院の付き添いに加えて、あーちゃんの財産を守るための銀行関連の手続きもおこなうなど、大忙しです。ありがたいことに、事情をくんで柔軟に対応してもらえるケースもあり、今のところ大きなトラブルはありません。しかし、良いことばかりとは言えず……。というのも、最近のあーちゃんはなんとなくぼんやりしていて、意欲や意志が薄れているように見えます。ふとした瞬間に寝てしまうこともあり、気がかりです。
後見人(認知症などにより判断能力がない人の財産管理や生活の維持のため、家庭裁判所によって選任される人)の申し立てをすることに決め、提出しなくてはいけない医師の診断書を先生に書いてもらったのですが、先生からは後見人ではなく「保佐人」が妥当だと言われてしまいました。
姉は、保佐人をつけるだけでも抑止力になるかもしれないと言いますが、保佐人は後見人よりも財産管理の権限が限定されてしまうため、父の暴走を止めることはできないのではないかと心配です……。
※たんたん:ワフウフさん姉妹の父。あーちゃんの夫
単純に、あーちゃんの預金を父がわが物顔で取り上げるのを阻止したいだけなのですが……。うまくいかないものですね。
私たち姉妹が頭を悩ませているとき、父から姉のもとへあーちゃんが今度病院で受ける検査の付き添いができるかどうかを確認するメールが届きました。何も言っていないのに、どうして検査のことを知っているの??
それは、どうしてもあーちゃんの通帳を再発行したい父が、身分証として使うために病院の診察券を再発行しに、わざわざ病院へ足を運んだから。窓口で、次回の検査のときに再発行手続きをするように言われたようです。
そもそも、姉妹どちらかが付き添える日にしか予約を入れていないのに、なぜ今さら仕切ろうとするのか……? もう考えただけで腹が立ちます!
あーちゃんの財産が父に狙われていることがわかり、後見人の申し立てをすると決めた私たち姉妹は、必要書類を準備中です。医師による診断書も必要なため、認知症の専門病院でお世話になっている先生にお願いをしていました。その書類を、診察のついでに受け取ったのですが、先生は長谷川式認知症スケール(認知症の疑いや認知機能の低下を早期に発見することができるテスト)の点数が高いことや、本人との意思疎通もできることから、後見人ではなく「保佐人」あたりが妥当だと言われてしまいました。
後見人だと完全に財産の管理が任せられるのですが、先生の言う保佐人は、もう少し財産管理の権限が限られてしまうため、あーちゃんが自分で預金を持ったままという状態を回避したい私たちの希望が叶いません……。姉は、それでも何かの抑止力にはなると言いますが、私は財産管理をしてくれないのであれば、意味がないように思えてしまいます……。ただ、父がわが物顔であーちゃんの預金を取り上げたりするのを止めたいだけなのですが、うまくいかないですね。
そんな中、どうしても通帳の再発行の手続きをしたい父が、身分証明書として使うために病院の診察券を再発行を試みていたことが発覚。そんなに簡単に諦めるとは思っていませんでしたが、やはり油断ならない父。先に銀行に手を打っておいて正解でした!
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父からあーちゃんの預金を守るため、後見人をつけるのは良い案だと思いましたが、なかなかうまくいかないものですね。父があの手この手で通帳の再発行をしようとしていることを考えると、一刻も早く対策をしておきたいですが、他に何か良い案はあるのでしょうか。答えが出せないときは、専門知識を持つ第三者の意見を聞いてみるのもよさそうです。
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