国際総合伊勢原クラブ 都市対抗西関東予選へ 野球部創設20年で初
都市対抗野球大会神奈川県1次予選兼全日本クラブ選手権大会神奈川県予選がこのほど等々力球場で開催され、国際総合伊勢原クラブ(井芹隆浩監督・44)が3位で、6月末から開催される西関東予選に駒を進めた。
県内のクラブ12チームが参加し、トーナメント方式で行われた県1次予選。初戦を9対6と接戦を制した国際総合伊勢原クラブは、2回戦では春季県クラブ大会準優勝の横浜球友クラブと対戦。初回にあげた3点を先発の塩田虎太朗投手(18)が守り抜き、3対2で逃げ切り、西関東大会への出場権を獲得した。
迎えた準決勝は全川崎クラブと対戦。4対16、5回コールドで敗れた。全川崎は決勝もコールドで制し優勝を果たした。
塩田投手は「全川崎戦、制球に苦しみ自滅した。西関東で初戦に当たるので、完投してチームを勝利に導く。本番まで時間があるのでしっかり調整して臨みたい」とリベンジを誓った。
井芹監督は「まず川崎戦を制して2回戦に進む。企業チームと対戦し、レベルの高い野球を経験したい。今後見えてくる世界が変わると思う」と意気込む。
3人からのスタート
国際総合伊勢原クラブは、市内善波の国際総合健康専門学校内に本部を置く社会人野球クラブチーム。2004年に3人で創部し、現在は同校の学生や職員のほか、社会人や大学生など30人ほどが所属している。井芹監督によれば、同クラブが西関東予選に駒を進めたのは創部以来初。20年越しの快挙に井芹監督は「チームをつぶさず続けてくるのが大変だった。今回は選手が野球を好きでがんばってくれたおかげ」と話す。
西関東大会は6月30日から等々力球場などで行われ、伊勢原は7月1日(火)に全川崎クラブと対戦する。都市対抗野球は全国を12地区に分け、各地区の代表で争われる。1次予選は都道府県単位、2次予選は地区単位で争われ、本大会に進むチームが決まる。