農村歌舞伎を木更津で実現!演劇サークルさつき座「切られ与三郎」9月29日上演【木更津市】
江戸時代に始まった「農村歌舞伎」を木更津で実現しようと結成した演劇サークルさつき座。
農村歌舞伎や上演する「切られ与三郎」の見どころなどを取材しました。
初舞台に挑むメンバーの素顔とは
江戸時代、農民たちが神社や寺院に造った舞台で素人歌舞伎を上演して楽しむ地域がありました。
全国にはこの「農村歌舞伎」「農村舞台」が現在も続く地域が数多くあります。
木更津市在住の望月昌教さんは農村歌舞伎の存在を知り、木更津でも実現させたいと演劇サークルさつき座を立ち上げました。
さつき座メンバーは脚本、演出、舞台監督を務める座長の望月さんはじめ、普段はロックやポップス、クラシックなど、異なるジャンルの音楽活動を行う10人。
演技は初めてながらも舞台経験豊富な皆さんです。
さつき座では9月29日(日)、八剱八幡神社で「切られ与三郎」の初舞台が決定。
メンバーは上演に向け、古い蔵や古物を探し、時には自分たちで小道具を製作。
地元写真店からは衣装協力を受けるなど、地域の力を借りながら準備を進めています。
意外と知らない与三郎とお富の物語
初舞台に選んだ「切られ与三郎」は江戸時代に初演された「与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)」という歌舞伎の演目です。
男前の与三郎とあだっぽいお富の愛憎渦巻く恋物語は現代でも演じられる人気作。
しかし望月さんは「舞台が木更津でありながら、物語を知っている人は意外と少ないのでは」と感じ、かつてこの物語の動画を作成したことも。
今回さつき座の演目に選んだのも、こんな思いがあったからでした。
与話情浮名横櫛全編は非常に長く、今回は見せ場である二人の再会を中心に舞台化。
有名な「しがねえ恋の情けが仇(あだ)」「お釈迦様でも気がつくめえ」などの有名なせりふはオリジナルのまま、時代劇にアレンジしました。
稽古を見せてもらったところ、テンポ良く進んでストーリーも分かりやすく、その後の二人が気になりました。
意外と知らない「切られ与三郎」の物語。
現代版農民舞台で楽しんでみてはいかが。
上演日時/9月29日(日) 午後4時~
場所/八剱八幡神社参集殿
住所/千葉県木更津市富士見1-6-15
料金/無料
問い合わせ
電話番号/090-8057-8243
演劇サークル さつき座 望月