「車いす使用者を身近に」 体幹機能障害の田村さんが母校・剣崎小で講演
三浦市教育委員会による人権教育の取り組みの一環として10月3日、四肢体幹機能障害のある田村一輝(いつき)さん(25=金田在住)が母校の剣崎小学校で講演を行った。全校児童や保護者のほか、市内各校の人権教育担当者が集まり、講話に耳を傾けた。
介護職員初任者研修など、これまでに市内各所で講演を行ってきた田村さん。今年度で閉校になる母校での登壇を希望したところ、市教委と同校の協力で実現した。
講演で田村さんは「階段の移動や体育の授業では、同級生や先生に助けてもらっていた」と同校時代を振り返ったほか、「車いすを押す時は進行方向を事前に教えてほしい」など「当事者でなければわからないこと」について児童らに説いた。講演後、「車いす使用者について、子どもたちに身近に感じてほしかった。学校の近くで見かけたときは気軽に話しかけて」と笑顔で話した。