働くママに「すごくがんばっているよ」カウンセリングのプロが向き合ってきた“答え”
HBC テレビで、毎週月~金曜ごご4:50~7:00に放送中の情報ワイド番組「今日ドキッ!」。
北海道のさまざまな話題をご紹介している「今日ドキッ!」から、選りすぐりの情報をお届けします。
1万円好きにお買い物していいので…お買い物について行ってイイですか?
買い物について行かせてもらい、その方の人生模様を探る“お買い物ドキュメンタリー”。
今回、取材に協力してくれたのは、「イオン札幌元町店」。
一体、どんな人たちが買い物に来ているのでしょうか。
1人目:心のケアをする仕事のきっかけは夫の海外赴任 恭子さん(55歳)
番組スタッフ:「“とうきび”どうしてお手に取られました?」恭子さん:「いま(とうきびの)季節かなと思って」
番組スタッフ:「おいしそうですもんね」恭子さん:「レンジで蒸したら簡単かなと思って」
スタッフ「今日何本ぐらいお買いになられる?」恭子さん「1本…」
スタッフ「1本?1本ですか?」恭子さん「ちょっと味見…とりあえず。おいしかったら明日…」
撮影に協力してくれたのは、大阪にお住まいの恭子さん。
現在、ご主人が札幌に単身赴任中で、月に1度ほど、仕事の休みを利用して札幌を訪れるそうです。
そんな恭子さんの気になるお仕事は?
恭子さん:「2つ仕事をしているんですよね。“セラピスト”なんです。自宅でエステやマッサージをやっています。セラピストは会話をしながら、心と体を癒していくって感じですね」
恭子さん:「“キャリアカウンセリング”はキャリアについての相談に乗るっていった感じで。でも結局、“人生相談”みたいな要素が強いですね」
恭子さんは、国家資格のキャリアコンサルタントの知識を生かし、心と体のケアを行うセラピストとして活動しています。
さらに、仕事や子育てなどの悩みに寄り添うカウンセラーとして相談者を支える仕事もしています。
そんな恭子さんがこの道を選んだきっかけとは?
恭子さん:「主人が10数年いなかったんですよ。仕事でずっと海外に赴任していて。私が子どもを1人で育てる中で、自分が泣きたいようなときが多くて。人の心のことをすごい考えるようになって。どうやったら前向きな気持ちで生きられるのかなみたいな、そういう勉強はすごい好きで」
ご主人は約10年間、中国に単身赴任。
その間の子育ては、恭子さんがひとりで担ってきました。
番組スタッフ:「どんな子育てでした?」恭子さん:「やっぱり1人だったので厳しかったと思いますね。お父さん役もしないといけなかったから、反省しかしてないです」
恭子さん:「ビール買ってもいいですか?このクラシックは北海道しか売ってない…」
カウンセリングで多いのは、子育てをしながら働く女性からの相談だといいます。
恭子さん:「育児だけでも大変なので『すごくがんばっているよ』とまず認めてあげる。みんな、もう自分はダメだっていう方が多いので、全然ダメじゃないからっていう話をしています」
ここで恭子さんの買い物が終了!
合計金額は…
8809円でした!
最後に恭子さんに、仕事をする上で大切にしたいことを伺いました。
恭子さん:「傾聴が一番でとにかくお話を聞くこと。答えは絶対その人の中にあるので、その答えが出てくるまで、話を聞きながら質問をしながら、その芯のところを引き出せるお手伝いができたらいいなと思っています」
2人目:札幌から引っ越す家族 最後の夏に選んだ思い出のモノは 麻衣さん(30代)
続いては、食品売り場を離れ、“買い物ついて行ってイイですか?”としては初の、上のフロアへ!
そこで出会ったのは、3姉妹を連れたママさんです。
番組スタッフ:「今日は何用でこちらにいらっしゃいましたか?」麻衣さん:「買い物で…浴衣とか…」
番組スタッフ:「浴衣!いいですね!突然なんですけど、番組の方で1万円まで買い物代お支払いさせていただくので、こんな企画に協力していただけたりしませんか?」
麻衣さん「えっーーー!実は北海道離れるんですよ」
番組スタッフ:「えっ!いつですか?」麻衣さん「今月末に…5年~6年くらい住んでいたんですけど…」
続いて撮影に協力してくれたのは、近所に住む3姉妹のママ、麻衣さんファミリー。
小学2年生、幼稚園、そして1歳の娘さんと一緒に、今日は長女の浴衣を見に来たそうです。
番組スタッフ:「どうして浴衣買うことになったんですか?」麻衣さん:「娘がお友達と花火とかお祭りに行くので、それで今年着せるのがちょうどないので…」
番組スタッフ:「このあと札幌離れられるって言いましたけどどういうことですか?」
麻衣さん:「主人の転勤で札幌に6年住んでたんですけど、この夏で転勤で引っ越しになって…離れることになりました」
今月いっぱいで東京に引っ越すことになった麻衣さんファミリー。
札幌で出会った長女のお友だちと離れてしまう前に、浴衣を着て最後の夏の思い出を作ってほしい。
それが母・麻衣さんのささやかな親心でした。
麻衣さん:「青がいいの?じゃこれにする?」
しかし!想像していたよりもお値段が少々お高め。
このままだと、浴衣だけでお買い物が終わってしまいそうです…。
麻衣さん:「あ、でもさ、見て!待って!こっちだったら他のも買えるんでない?」長女「あー…じゃこっち!」
長女:「絶対こっち」麻衣さん:「絶対こっち?すぐ揺らいだね笑」
これで他にも何か買えるかな?
大分出身の麻衣さんは、東京でご主人と出会い結婚。
長女は里帰り出産でしたが、次女と三女は慣れない札幌の地で、ひとりでの出産でした。
転勤先で頼れる人が近くにいないときに麻衣さんを支えてくれたのは…
麻衣さん「幼稚園だったり、周りのママ友にすごく支えられたなって思っています。本当に、みんないい人たちばかりで、『何かあったら言ってね』みたいな感じで言ってもらったので、それがすごく心が軽くなったというか、ありがたいなという気持ちで過ごせました」
現在は休職中の麻衣さんですが、お仕事は看護師。
独身時代は、まだ子育てをしながら働く先輩たちの苦労を、十分には理解できていなかったそうです。
麻衣さん:「お子さんがいて働くことの大変さは、いま子育てしながら、本当にすごいなって働きながら子育てしてっていうのは本当にすごいことだなって思いました」
お気に入りだった浴衣を、よりお手頃なものに変えた長女ちゃん。
その分の予算で、浴衣にぴったりの下駄と…
さらに、次女ちゃんのサンダルまで手に入れることができました!
ここで麻衣さんファミリーのお買い物が終了!
長女ちゃんの浴衣と下駄、次女ちゃんのサンダルの合計金額は…
9018円でした!
最後に北海道を離れる前の麻衣さんの気持ちを聞きました。
麻衣さん:「本当に皆さん優しく支えてくれて、すごく話しやすくて、頼りになる、いいママさんたちばっかりだったので、また引っ越しても、この先またどこかで会ったりできたらいいなって思ってます。本当にありがとうございました」
▼連載|買い物について行ってイイですか?
※掲載の内容は番組放送時(2025年7月25日)の情報に基づきます。