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ピンクでいじめストップ 各学校で取り組み

タウンニュース

ピンクでいじめストップ

ピンク色のものを身に着けていじめ反対の意思を示す「ピンクシャツデー」(2月26日)に合わせ、横浜市内の小中学校などで様々な取り組みが行われた。中区の本牧中学校と南区の平楽中学校を取材した。

ピンクシャツデーは2007年、カナダの男子学生がピンクのポロシャツを着ていじめられたのを見た上級生2人が、同じピンク色の服を着ることで「いじめストップ」を呼びかけたことが始まり。毎年2月の最終水曜日に行われ、日本を含め世界中に広がった。

学校から地域へ

本牧中では当時の教員の発案で、2021年度から生徒会を中心に取り組んできた。一昨年から月1回の私服登校日にあわせて実施したり、紹介動画を作成して全校上映するなど事前啓発にも力を入れ、年々参加者が増えているという。

取組は本牧地区の大鳥小、間門小、本牧南小、本牧小、大鳥中にも広がり、今年は啓発チラシを自治会町内会に配布して、地域の参加を呼び掛けた。中区役所では職員有志が参加した。

同校生徒会長の岸惟空都(ゆあと)さん(2年)は、「普段いじめをなくそうと呼びかけても難しいが、ピンクシャツデーをきっかけに考えてもらえたら」と話している。

生徒会が初の取組

平楽中学校がピンクシャツデーに取り組むのは今回が初。生徒会本部役員を中心に自発的に発案し、夏ごろから何をするか考えてきた。

当日は、生徒会の呼びかけに応えた生徒たちが靴下やハンカチ、ヘアゴム、文房具など、校則の範囲内でピンクの物を身に着けて登校した。

全校生徒が集まる朝の集会では、この日のために作ったピンクシャツデーの絵本を披露し、「いじめについて考える時間を作ってください」と訴えた。また、生徒一人一人が参加することで絵が完成するモザイクアートにも挑戦した。生徒会長の根島仁来(にこ)さん(2年)は、「初めての取り組みで緊張したけど、みんなが話を聞いてくれてよかった」と振り返った。

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