「除光液のニオイがする」ウォッカブランドの偽造品が回収騒ぎに(英)
このほどイギリスの最北端に位置するスコットランドで、ウォッカを購入した消費者から「除光液のニオイがする」と訴えがあった。販売されていた商品を回収して調査が行われると、「重大な健康被害のリスクがある」と発表された。調査当局は「アルコールを購入する際には、用心してください」と注意喚起したと、英ニュースメディア『Metro』などが伝えた。
ウォッカブランドの偽造品が販売されていたのは、スコットランド中央ノース・ラナークシャー、コートブリッジにある店だ。「Glen’s Vodka」というブランドのウォッカを購入した消費者から、「強い除光液のニオイがする」と訴える声があがった。
これを受け、スコットランド食品基準庁「Food Standards Scotland(以下、FSS)」と、ノース・ラナークシャー評議会の環境衛生チームは、350mlサイズの同商品をすぐに販売中止し、40本以上の商品を回収した。その商品の分析調査が行われると、同ブランドのウォッカを模倣した偽造ボトルであることが分かった。
FSSとノース・ラナークシャー評議会は、偽造ボトルの詳細について公表しておらず、消費者にアルコールを購入する際はより一層の注意を払うよう注意喚起した。また、最近購入したアルコールがあれば注意深くチェックするように呼びかけている。
FSSのスコットランド食品犯罪・事件ユニット責任者であるロン・マクノートン氏(Ron McNaughton)は、「こういった商品を飲んでしまうと、健康に大きなリスクをもたらします。アルコールの偽造品を購入してしまった場合、どんな成分が含まれているのか、どれほどのアルコール度数かも知る由もなく、1~2杯飲んだだけで深刻な病気や酩酊状態に陥る可能性があります。ラベルやパッケージ、ニオイなどから何かおかしいと気づくこともありますので、偽造品を購入したと思われる方はご連絡ください」と呼びかけた。
ノース・ラナークシャー評議会で環境・気候変動委員会の委員長を務めるヘレン・ローラン氏(Helen Loughran)は、「今回の件は、コートブリッジにある小売店の職員が発見したものであり、迅速に対応して偽造品を店舗から撤去しました。環境衛生および食品安全担当官は公衆衛生を守るため、ノース・ラナークシャー内での偽造アルコールの問題に関し、引き続き警戒を強めています」とコメントを公表している。
このニュースが多数のメディアに報じられると、「まじかよ…」「この店のアルコール販売のライセンスを停止させた方がいい」「いったい誰がこんなことするの?」といったコメントが寄せられている。
また、該当のウォッカが販売されていた店舗名は公表されておらず、「注意喚起するなら、店の名前も明かすべきでしょう?」「店の名前を公表できない理由があるのかな」など、疑問の声もあがっている。
なお、食品に関する懸念としては、今年6月にアメリカでゴムのようにぐにゃりと曲がる奇妙なスイカがTikTokでシェアされ、不安の声が相次いでいた。
画像は『The Scottish Sun 「DEADLY DRINKS Urgent warning over fake vodka bottles posing ‘huge risk to health’」』『Metro 「Urgent warning over fake vodka that smells of ‘nail varnish remover’」』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)