寒波到来中の投げ釣りでキスとハゼを複数キャッチ成功!【和歌山・紀ノ川】
12月中旬、寒波の襲来で冷え込みが増す中、河口エリアではキスやハゼ釣りが熱い注目を集めている。特に夕刻は狙い目で、落ちギスサイズや良型のハゼに出会える可能性も高い。今回は紀ノ川でキスとハゼを狙った釣行の模様をお伝えしよう。
初冬のキス・ハゼ釣り
初冬のこの時期、実はキスやハゼは狙い目である。ともに投げで狙うことになるが、落ちの時期に入っていて、ハゼは型が大きくなってくるし、キスも短時間で結構楽しめたりする。
また、キスは春から夏というイメージがあるためか、釣り場は非常に空いていることが多く、穴場的な魅力がある。
寒波の襲来と海水温の関係
12月中旬に入り、一気に寒波が襲来してきた。このところガソリンスタンドで、灯油をポリタンクに給油している人が急に増えたように感じる。ダウンジャケットを慌てて出してきた人も多いはずだ。
しかし、海の中はまだ秋の状態である。試しにこの時期、砂浜で波打ち際に手を浸してみると、その暖かさに驚くはずである。海水温は場所にもよるが、まだ17~18℃を保っているのだ。
チョイ投げでハゼを手中
12月1日、夕刻4時前ごろから6時にかけての約1時間半、紀ノ川右岸、北島橋の橋脚の近くでチョイ投げ。竿はルアーロッド10ftに中型投げ専用リール、道糸0.8号、力糸(PE)。オモリ10号の半遊動式天秤にキス針6号の2本バリ仕掛け(ハリス間隔15cm)で釣る。
対岸の和歌山市駅ビルの夜景を見ながらハゼ15cmまでを8匹。かなり冷え込んだ翌日ながら結構魚信があった。釣り始めたとき、やはり橋脚の近くにいたチヌ釣りのアングラーは、子チヌが多かったとのことだが、40cmを手にされており、こちらもシーズンインといえそうだ。
夕刻から日没を狙ってキスをキャッチ
12月15日、夕刻3時半ごろから5時半にかけての約2時間、紀ノ川右岸、紀ノ川河口大橋付近の護岸からキス釣りにチャレンジ。
竿はスカイキャスターの33号に投げ専用リール。オモリはズーム天秤24号に砂ズリ代わりのナイロン3号を50cmつなぎ、自動ハリス止めを介して市販の数釣り用仕掛け(ハリ5号)の5本針で釣る。
キスは4~6色ゾーンと比較的遠目で魚信があったが、14~15cmのもの中心に17~20cmの落ちギスサイズも混じり、12匹の釣果。投擲の回数はそれほど多くなかったが、2点3点で来る活性の高さだった。
日が落ちてからの最後のキャストでは、キビレの子が竿先を震わせた。魚体は非常に暖かく、まだまだ活性が高いことをうかがわせる。
初冬でもチャンスあり
この時期は寒くなってきて釣り場が空いている上、魚の活性がまだまだ高いので、荒れていなければ比較的短時間の釣行でも楽しめるのが魅力である。
また、比較的夕刻がチャンスになることが多く、早起きが苦手な人でも楽しめる。型についても落ちギスサイズの良型が混じるので面白い。
特にキスの場合、うまく落ちギスの居場所を捉えられれば、20cmクラスが3点4点でくるというラッキーな釣りになる。水温が本格的に低下する前の初冬のこの時期を逃さない手はないと思う。防寒をしっかりとして余裕をもって楽しみたい。
<牧野博/TSURINEWSライター>