オアシス再結成!来日公演を祈願して今すぐ観られるドキュメンタリーをチェック【30周年特別展 今秋開催】
OASIS[オアシス]、ついに再結成
英国音楽界、いや世界の音楽史に君臨する伝説的バンド、OASIS(オアシス)がついに再結成を発表した。公式SNSでは<OASIS LIVE 25>と銘打った再結成ツアーも告知され、来夏にイギリスやアイルランドの数カ所でライブを行うという。
ファンが気になるのは「はたして来日公演は開催されるのか?」という点に尽きるかと思うが、ひとまずは再結成を噛み締めながら、<今すぐ配信で観られるオアシスのドキュメンタリー映画>を鑑賞しつつ、今秋開催のデビュー30周年記念展覧会「リヴ・フォーエヴァー:Oasis 30周年特別展」に備えよう。
オアシスという“伝説”の軌跡
1991年にフロントマンのリアム・ギャラガーと、ギタリストでメインソングライターでもある兄のノエル・ギャラガーを中心に結成されたオアシス。英マンチェスターの出自から労働者階級であることを公言し、いわゆるスノッブなロックスター的に偶像視されることを良しとしない、真のワーキングクラス・ヒーローあった。
彼らがデビューした90年代初頭の音楽シーンは、まさにロック全盛。アメリカではニルヴァーナの登場によって“グランジ”というジャンルが社会現象化し、その波は日本にもほぼタイムラグなく届いていた。かたやイギリスでは、サイケで享楽的なダンスビートを持つマッドチェスターのムーブメントが興り、のちに明るくキャッチーな音楽性をウリとするバンド勢=ブリットポップが躍進。前者は日本のロックシーンとも一部リアルタイムで呼応し、オアシスも含められた後者は黄色い声援を浴びるアイドル的な人気を博していった。
そんな狂騒のなか、ロンドンの中産階級出身の人気バンド、ブラーとの確執から「アナタはどっち派?」などと煽り気味にメディアに取り上げられたり、色んな意味でロックファンの熱視線を浴びていたオアシス。ギャラガー兄弟の歯に衣着せない発言も盛り上がりに油を注いでいたが、その一方でザ・ビートルズやザ・スミスら労働者階級の大先輩たちへの敬愛は隠そうとせず、苛烈な“ムーブメント”の中で硬派なロックファンの心もしっかり掴んでいった。
そんな彼らが解散したのは2009年。ギャラガー兄弟の決別が理由とされており、その後たびたび再結成が噂されるも、毎回“兄弟の不仲”によって実現には至らなかった。しかし解散から約15年、ついに本当の、間違いない、撤回も(多分)ない、真の再結成が発表されたのだから、長年彼らを追いかけ続けたファンの喜びたるや、それは大変なものだろう。
今すぐ配信で観られる! オアシスのドキュメンタリー映画
『オアシス:スーパーソニック』(2016年)
1994年のデビューから、わずか3年でロック界の頂点に到達したオアシス。アルバム7作品すべてがUKチャート1位、全世界でCDトータルセールス5000万枚以上を記録。その結成から、1996年のネブワース・ライヴまでの<成功に至るまでの壮大な旅の日々>その真実が今、語られる――。
『オアシス:ネブワース1996』(2021年)
1996年8月。セカンド・アルバム『モーニング・グローリー』をリリースし、世界的なスーパースターとなったオアシスのネブワース公演は、2日間で25万人の観客を動員した。 260万人以上のファンがこの公演のチケットを求め、現在では英国音楽史上最高の瞬間のひとつとされている、伝説のコンサートだ。本作はオアシスが最高潮の輝きを放った、二度と戻ってこない伝説的な瞬間を追体験できる長編ドキュメンタリー。当時現場にいた人以外に誰も見ることが出来なかった、伝説の野外ライヴの全貌が明らかになる。
『ロード・ドント・スロウ・ミー・ダウン』(2007年)
26カ国、200万人の前で繰り広げられたワールド・ツアーに完全密着。インタビュー映像やバンドの内部をすべて曝け出した2005年ツアーのロード・ムーヴィー(DISC 1)に、2005年7月2日、マンチェスター・スタジアムでの凱旋ライヴ(DICS 2)をセットにした2枚組。
『リアム・ギャラガー:アズ・イット・ワズ』(2019年)
オアシス解散の瞬間を捉えた衝撃的な映像から始まり、圧倒的なライブ映像を織り交ぜながら家族と兄・ノエルへの想いが初めて明かされる。母・ペギー、長兄・ポールら身近な関係者の貴重な証言からリアム・ギャラガーの素顔が浮かび上がってくる。
『オアシス:ヴィデオ・キルド・ザ・ラジオ・スター』(2013年)
直感的なロックンロールの過剰さや奔放さをたたえた楽曲で世界中のファンを魅了してきたオアシス。バンド解散後の今もなお、“永遠に生き続ける伝説”としてさん然と輝き続けている彼らのミュージックビデオ撮影から、その魅力をひも解いていく。
「リヴ・フォーエヴァー:Oasis 30周年特別展」今秋開催
オアシス:デビュー30周年を記念した展覧会 『リヴ・フォーエヴァー:Oasis 30周年特別展』 が、11月1日(金)より六本木ミュージアムにて開催決定。
2024年はデビュー・アルバム 『オアシス』 のリリースから、そして初来日公演からも30年というビッグ・アニバーサリー・イヤー。これを記念して開催されるのが、改めて彼らの残した<永遠に色あせない>楽曲の魅力、そして唯一無二なその存在を多角的な視点で紐解く壮大なエキシビション『Live Forever:Oasis 30周年特別展』 だ。
2014年、わずか4日間という短期開催ながら1万人を動員したオアシス日本初の展覧会『CHASING THE SUN:OASIS 1993 -1997 あなたにとってのオアシスとは』から10年ぶりとなる本展では、彼らの愛用した楽器や直筆の歌詞の走り書き、バンド初期のアイコニックなオリジナル・ポスター群など、前回は紹介しきれなかった貴重なアイテムも多数展示。故郷マンチェスターの文化的背景をたどり、世代を超えるロックンロール・スーパースターがいかにして誕生したのかを探ってゆく。
アルバムのアートワークを再現したフォト・スポット、現在では体感できない彼らのライヴを体感できるスペースなど、オアシスという稀有なバンドの魅力をその名曲とともに深掘りできる内容になる予定だ。なお、デビュー30周年を記念したバンドの新たなロゴを手掛けたのは、国内外で活躍するアーティスト河村康輔氏。バンドにとって初の日本人アーティストの起用となる。
【リヴ・フォーエヴァー:Oasis 30周年特別展 概要】
会期:2024年11月1日(金)~11月23日(土)
会場:六本木ミュージアム
主催:ソニー・ミュージックエンタテインメント、ソニー・ミュージックレーベルズ、ソニー・ミュージックパブリッシング
後援:ブリティッシュ・カウンシル 協賛:ADAM ET ROPÉ