カルタで知る軍用機の変遷 横須賀航空隊と海軍航空技術廠
「はじめての軍用飛行機会式I号」─
明治から昭和の時代にかけて開発された軍用飛行機を紹介する「横須賀海軍航空隊カルタ」を、横須賀市三春町在住で秋水史料研を主宰する佐久間則夫さんが制作した。
横須賀では1912年に「海軍航空技術研究委員会」が誕生し、16年に「横須賀航空隊」が設置された。26年に鉈切地区から夏島地区を埋め立てて追浜飛行場(現日産自動車グランドライブ周辺)が開設され、本格的な運用が始まった。その後、27年に日本海軍によって「航空本部」が置かれ、32年に「海軍航空廠」となり、世界に誇る航空機の開発が行われた。そうした変遷と誕生した軍用機の数々を、遊びを通して知って欲しいとカルタにまとめた。
絵札と読み札で構成する47枚のカードは、実戦で使用された機体に加え、ロケット戦闘機の「秋水」など独創的なアイデアで開発された機体を佐久間さんが選定。絵札の裏面には簡単な解説文を添えた。
「航空技術発展の歴史は横須賀にルーツがあり、ここで研究開発に従事した技術者たちが全国に散って、戦後の経済発展に技術面で貢献した。地域の愛着にもつながれば」と佐久間さんは話している。
12月22日(日)まで同カルタの紹介展示を汐入駅前の市民活動サポートセンターで開催。午前9時から午後8時(最終日は午後4時)。限定50セットを頒布している。
問い合わせは佐久間さん【携帯電話】090・4452・7754