「僕、しゃべりが下手すぎて…(笑)」藤枝MYFCの前キャプテン杉田真彦が須藤監督から相談された意外な内容とは…
SBSラジオの静岡サッカー熱血応援番組「ヒデとキトーのFooTALK!」のスペシャルコーナー「魅せろ HIGH ENERGY! MYFC!」に、藤枝MYFCのMF杉田真彦選手をお招きしました。聞き手はパーソナリティのペナルティ・ヒデさんと鬼頭里枝さん(2025年3月18日放送)
ヒデ:杉田選手、2023年11月以来の出演らしいですよ。そんなに経ってる感じがしないんですよ。
鬼頭:常に我々の心にいる感じですよね。常に瞳が澄んでます(笑)
杉田:そんなこと言われることないっすよ、本当ですか(笑)
鬼頭:杉田選手のプロフィールを紹介します。静岡出身、1995年生まれの29歳。2020年にJFLのソニー仙台FCから藤枝MYFCに加入して、2022年から昨季までキャプテンを務めました。
ヒデ:この地域が生んだスーパースターですよね。うちのスタッフも地元だからテンション上がってて。ちなみに、アピタ静岡店がもうすぐ閉店。めちゃくちゃ寂しいでしょ?
杉田:めちゃくちゃ寂しいっす。クラブハウスでめっちゃその話をします、みんなで。
ヒデ:今日行きましたもん。あまりに寂しくて。
杉田:もうめちゃくちゃ安くなってますね。化粧品をすぐ買いに行きました。
大怪我からの復活
ヒデ:スタジオに入る時に「緊張する」って言ってたけど、やっぱりピッチとは別ものですか?
杉田:やっぱり緊張しますよ。キャプテンじゃなくなってから、最近はメディア出演が減っていたので。
ヒデ:サッカーはいつ始めたの?静岡県って、至るところにサッカーボールが落ちてて、自由に使っていいみたいなイメージなんだけど。例えば、喫茶店に「ご自由に使ってください」って老眼鏡が置いてあるみたいな。
杉田:そういうことですよ。幼稚園で始めたんですけど、僕が通っていた幼稚園には芝生のフットサルコートがあるんですよ。
ヒデ:頭角を現したのは?やれるぞって思った時は?
杉田:高校の時に思ったんですけど、大学(順天堂大)に行って「全然やれないじゃん」と。
ヒデ:でもソニー仙台を経て静岡でボールを蹴ることになった。うれしかったでしょ?
杉田:めちゃくちゃ嬉しかったですね。友達も見に来ますしね。
ヒデ:杉田選手がけがをされて苦しんでた時、私も練習場に行かせていただきました。松葉杖をついて、暑い中で別メニューしていて。僕を見つけるなり、僕の方が走らなきゃいけないのに、松葉杖の100メートル走があれば世界記録出すんじゃないかぐらいのスピードで「ヒデさーん」って来てくれて。だから、開幕戦は嬉しかったですよ。モチベーションはどうやってキープしてきたの?
杉田:全然キープできましたね。心が折れたのはけがをした時の一瞬だけだったんで。
鬼頭:全治6〜8ヶ月の大怪我でした。
杉田:復帰戦は嬉しかったですね。拍手で迎えてもらいましたからね、サポーターに。想像してた以上の拍手だったので。
「点が取れないことが一番苦しい」
ヒデ:今シーズンは開幕戦からボランチで出場。甲府戦ではアシスト。開幕5試合を振り返ってどうですか?
杉田:チームは右肩上がりに来てますね。最初は良くなかったんですけど、だんだん点も入るようになってきて、MYFCらしさは出てきたんじゃないかなって思います。
ヒデ:須藤監督とはどういったコミュニケーションを取ってますか。
杉田:球際で負けるなとか戦えみたいな、気持ちの部分ではすごい熱い人なんで、そこはめちゃくちゃ言われました。
ヒデ:勝利もそうですけど、このチームがやっぱり望まれるのって得点ですよね。
杉田:点が取れないってのは一番苦しいっすね。「超・超・超攻撃的」を掲げちゃってるんで、それを楽しみに来てる人がほとんどだと思うので。
ヒデ:ホームのいわき戦は、金子翔太選手がニアに飛び込んで、見事なゴールを決めました。やっぱ気持ちが入ってましたね。
鬼頭:久富選手と金子選手のゴールでホーム2連勝でしたね。
杉田:まず久富選手がセンターバックなのに2試合連続ゴールって、凄すぎます。
ヒデ:本当にデザインされたセットプレーに見えました。
杉田:狙いはいくつか持ってやってます。クロスも練習から狙ってるところがあって、そこで金子選手がうまく合わせて決めてくれました。めっちゃ練習の成果出るやんみたいな。
ヒデ:本当に汗とか努力とって裏切らないっすね。
浅倉廉選手がキレッキレ
ヒデ:若い浅倉廉選手もキレキレ。ドリブルもスルーパスも、ノッてますね。
杉田:本当にうまい!
ヒデ:だから俺、あの髪の色(金髪)全然いいのよ。おじさんとかが「髪染めてる暇があったら」みたいなこと言うでしょ。関係ねえっしょ、あそこまでうまかったら。プレーで見せてますよ。「こいつ、うめえな」って思いますか?
杉田:普通にボールを取れないっすね。ファウルもできないみたいな選手が一番嫌いっていうか、うまいやつだと思うんですよね。彼はそういうプレイヤーなんすよね。
ヒデ:チームが本当に上昇してる感じがしますね。でも、なぜ最初は勝てなかったんですかね。
杉田:得点が取れなかったのがすべてというか、相手の弱いところを突けなかったっていうのも、多分あったと思います。相手の弱いところを突くことは最近増えてきました。相手のサイドバックの裏を使うとか。
ヒデ:チーム内に焦りとかは特になかったんですか。
杉田:なかったというか、やるべきことにプラスして、そこの部分をしっかりやれば勝てるっていういうところはみんなで言ってました。
キャプテンは“降格”だったの?
ヒデ:ここでキャプテンを“降ろされた”理由を教えてもらえますか?
杉田:降ろされた!?(笑)
鬼頭:六反選手によると、“キャプテン降格”と(笑)
杉田:降格にした方が面白いのでいいです。でも、ろっ君(六反選手)が加入してきた時、「去年までキャプテン誰だったの?」って俺に聞いてきましたよ。
ヒデ:千原せいじと同じぐらいデリカシーない(笑)
杉田:めちゃくちゃおもろいですね、あの人は(笑)
ヒデ:少し肩の荷が下りたり、もう少し自分に時間費やせたりということはあるんですか。
杉田:いや、特に代わりはないですね。試合前の掛け声がなくなったことぐらいかな。
ヒデ:あの掛け声って、前日からちょっとネタ仕込んだりするんですか?
杉田:全然仕込まないっす。ただ、アドリブで言うんですけど、しゃべりが下手すぎて(笑)
ヒデ:気持ちが走りすぎて?
杉田:去年もキャプテンじゃない創(中川選手)が言うみたいな。創に言ってもらうか、俺が試合前にリラックスさせるようなことを言うか、どっちでいくかみたいなことを監督に相談されたこともあります(笑)でも、僕も噛みますけど、監督もめっちゃ噛みますからね。「J2」のことを「ゼー2」とか言って(笑)
ヒデ:もうどのカテゴリーか分かんなくなっちゃいますね(笑)
最近涙もろくて…
鬼頭:リスナーからです。「元キャプテン、最近結婚したんですよね。夫婦円満の秘訣を教えてください」
杉田:「妻が最強であること」ですね。妻を立てること。
鬼頭:えらーい!
ヒデ:本当に分かる。俺たちはもう本当にボールボーイみたいなもんなんですよ。感謝の気持ちがそうさせるってのもあるよね。やっぱり結婚して変わりますよね。
杉田:「稼がないと」みたいな思いはありますね。
鬼頭:リスナーから。「自分も1回大きな怪我をしました。ふくらはぎの肉離れでしたが、痛み、腫れが引くまで3週間かかりました。そこから走りまで3ヶ月。劣等感、孤独感、サッカーやめちゃおうかなと悩みました。でも、杉田選手が怪我をした時、メディアで明るく振舞ってるのを見ました。とても熱いものを感じ、その行動に胸を打たれました。見事に復活されて本当に感動しています」
杉田:あの時期があったからっていうのは、今になったら言えますけど、乗り越えたってことは自信に繋がりますね。あの時期ぐらいから、歌を聞くと泣いちゃうようになっちゃいました。涙もろくなっちゃって。
ヒデ:ちなみにどんな曲?
杉田:Mrs.GREEN APPLEの「僕のこと」とか。
ヒデ:最後に意気込みを。
杉田:右肩上がりで来てるので、今のサッカーをやって勝つのみですね。
ヒデ:昨シーズンは僕もどこかで「まずはJ2に残ること」って思っていました。いよいよJ1に上がってほしい。
杉田:今年はもう本当に、上がれるだけの実力というか、自信があります。そこで戦って、MYFCらしさを出して勝てれば。
ヒデ:個人的な目標は?
杉田:個人的には「10ゴールに絡む」っていうのを掲げているので早く達成したいです。
鬼頭:本当に大けがのないように。
ヒデ:それは本当にお願いします。神様!代わりにうちの相方の肋骨4本までは会社もOKしていますので、マッチ(杉田選手)の活躍をお願いします。