【大学生もハマる】履いてわかった!ジャングルモック・モアブに続く"メレルの新モデル"が快適すぎた
アウトドアブランドのメレルといえば、筆者世代は「ジャングルモック」を思い浮かべる人が多いでしょう。登山向けのシューズで機能性に優れていますが、見た目はややもっさりした印象です。
しかし最近では、若者を中心におしゃれなファッションアイテムとしても注目されています。今回の秋冬内覧会では、最新のメレルの動向を探るとともに、大学の登山部に所属する櫻井さんにも参加してもらい、若者の視点からも意見を聞きました。
若者にも支持されるメレル
メレルでマーケティングを担当する田中祐介さんは、現在の購買層についてこう話します。
「7年前までは、モアブを街中で履くイメージはほとんどなく、高尾山などでよく見かける登山用シューズという印象でした。そこで2023年から『若い方にどう履いてもらうか』をテーマにリブランディングし、ファッションとして街でも履ける提案を行った結果、現在では大学生にも購入してもらえるようになっています」
メレルが街履きブランドとして若者にも広がっている背景には、このリブランディングの成功があるようです。田中さんによれば、既存ユーザーに加え、20代の若者からも支持される存在になったと語ります。
「従来のユーザーは量販店で購入されることが多く、渋谷などの直営店では7割ほどが20~30代です」
ジャングルモック、モアブだけじゃない!
メレルといえばジャングルモック、そしてモアブ。しかし、それ以外のモデルも注目されています。
「たとえば2025年春に登場した『SPEED ARC MATIS(スピード アーク マティス)』です。ハイキングシューズとして開発しましたが、若者には街中でもスニーカー感覚で履きたいと考え、山でも街でも好評です」
マティスの特徴は、マシュマロのような見た目のミッドソールです。軽量でクッション性に優れる「FLOATPRO」フォームを2段構造で採用し、足の捻じれを抑えて安定性を高めるナイロンプレート「FLEXPLATE」を搭載しています。
「反発性と弾性により歩行が楽になるのがポイントです。しかし反発性だけでは不安定になりやすいため、ナイロンプレートを足裏全体に搭載する2段構造を採用しています。これにより、反発性と安定性を両立し、歩きやすさを実現したのです」
秋冬から登場したこの山用ミッドモデルを、櫻井さんに試し履きしてもらいました。柔らかさと安定感を兼ね備えた独特の履き心地に、櫻井さんも好印象を持ったようです。
街も山も走れる
普段は奥多摩や埼玉の山、長期休みには日本アルプスの3,000m級の山々を登る櫻井さん。会場で彼女が注目したのは、「PROMORPH(プロモーフ)」という高機能マルチアウトドアランニングシューズです。
「ROAD to TRAIL(ロード to トレイル)」をコンセプトにしました、と田中さんは説明します。
「ロードから山まで走れるというシューズとして今年の8月から発売開始したモデルです。ランナーさんからよく聞くのが、『ハワイのホノルルマラソンに出場した翌日、外を見るとめちゃくちゃいい山、でもトレランシューズがない』。旅先で街も山も走れるようにしたい——そんな声に応えたモデルです」
櫻井さんも「旅先でちょっと登山したいな、ランニングしたいなと思っても、シューズがなく諦めることがあるので欲しいですね」と興味津々でした。
通気性が肝
最後にアパレルについて紹介します。メレルはシューズブランドですが、2024年からアパレル展開も開始しました。キーワードは「パフォーマンス」と「ライフスタイル」。
山で使えるテクノロジーを取り入れつつ、街中でも着られるスタイルで、極端にハイスペックでもファッション性過多でもない、ブランドらしい「快適性」をアパレルにも反映しています、と田中さんは説明します。
快適性の一例が通気性です。田中さんは次のように続けます。
「最近の夏はもちろん、秋も暑いため、ナイロンジャケットの裏地をメッシュにして肌離れを良くしたり、各所にベンチレーションを設けたりしています。蒸れを逃がす設計です。また、汗拭きタオルを収納できるポケットを設けるなど、実用性を重視しています」
試着した櫻井さんも、「確かにベンチレーション機能が多いのは便利ですね。シンプルでおしゃれですね」と普段着使いしたいと言っています。
そして田中さんは、「アパレルの快適性を体験した人が、じゃあシューズも試そうという、メレル=シューズとは逆の入り方をするユーザーさんが出てくるのが理想ですね」と明かすのでした。
メレルの最新シューズやアパレルは、山でも街でも快適に過ごせるのが魅力です。歩きやすさや着心地の良さを体感すると、日常のコーデにも自然と取り入れたくなりますよね。