レアな逸品、知っている? 人気パティスリーで見つけた、珍しいスイーツ3選【大阪・京都・神戸】
人気連載「水曜15時のあまいもん」担当の編集チームが「これも食べたい!」と追加オーダーしたお菓子を紹介するおまけコーナーのなかから、おすすめをピックアップ。
今回は、なかなかお目にかかれないレアなスイーツをセレクト。伝統のお菓子から、アート作品のような佇まいのケーキ、台湾スタイルのプリンまで、見逃せない3選です。
( Index )
フランス人のお客さんも認めた、伝統のお菓子「メルベイユ」美しい佇まいは手土産にもぴったり!台湾スタイルのプリン
フランス人のお客さんも認めた、伝統のお菓子「メルベイユ」
PATISSERIE CとSHE.s 「メルベイユ・オトンヌ」(京都)
季節によって装いを変えて通年販売している「メルベイユ・オトンヌ」540円。写真はイチジクを使ったオトンヌ=秋バージョンです。
フォトグラファーの吉村規子さんが取材中に発見したのは、パティシエ夫妻が営む小さなパティスリー。バタークリームを使った絶品ミルフィーユの撮影をしながら「これは珍しい!」と気になったのが、「メルベイユ」です。
メルベイユとは、北フランスやベルギーで古くから続く、メレンゲとシャンティクリームからなる伝統菓子です。東京にはフランスから上陸した専門店がありますが、これを作っているパティスリーはめったにありません。まぶしたチョコレートの中は、メレンゲとシャンティクリームだけというシンプルなケーキ。でも、水分の多いクリームと湿りやすい生地の組み合わせなだけに、おいしく作るのはとても難しいもの。(パティシエの)優佳さんは、メレンゲをカカオバターで薄くコーティングして食感を保ち、フルーツを忍ばせて季節感を添えています。(記事より)
フランス人のお客さんからの「どうしてもメルべイユが食べたい」というリクエストで誕生したこちら。実は、優佳さん自身も食べたことはなく、作っては試食してもらい、作り直して……を、何度も何度も繰り返して完成したのだとか。本場さながらの味わいをぜひ!
美しい佇まいは手土産にもぴったり!
makostandard 「ムラングシャンティ マロンカシス」(神戸)
「ムラングシャンティ マロンカシス」680円。季節ごとにフレーバーを変えて通年販売しています。写真は、栗と、栗と相性のいいカシスを合わせた秋バージョン。
ライターの齋藤優子さんが、そのケーキの美しさに惹かれたという、阪神・西元町駅のすぐそばにある小さなパティスリー。入れ代わり立ち代わり客が訪れる人気店で出合ったのが、ムラングシャンティ マロンカシスです。
ひと晩オーブンの中でしっかり乾燥させているというメレンゲは、軽やかで驚くほどサクサク。栗のシャンティクリームとカシスのシャンティクリームも口溶けがよく、食後感が爽やかです。(記事より)
カシスのシャンティクリームに使うコンフィチュールは自家製。記事で紹介したアップルパイ同様、手間暇かけたていねいな仕事ぶりが伝わってきます。
台湾スタイルのプリン
南所豆花「南所プリン 豆乳アイス付き」(大阪)
「南所プリン」は豆乳アイス付きで630円、アイスなしで500円。
あまいもんラバーのフォトグラファーKさんが推してくれたのは、大阪・天神橋筋六丁目にある豆花専門店「南所豆花」。その取材中に気になったのが、プリン。豆花専門店でプリンなんて珍しい!と思ったら、聞けば、プリンは台湾でもとてもポピュラーなスイーツなのだとか。
生地に生クリームでコクをプラスした、クラシカルな固めタイプ。豆乳アイス付きは豆乳アイスの上に、単品ではプリンの上に麺茶粉をふっているのが、台湾らしいところ。麺茶粉は、小麦粉をベースにピーナッツなどを合わせて煎ったもの。日本のきな粉のような風味で、これがプリンをひと味違うものにしています。(記事より)
台湾スタイルのプリン。未体験の方はこの機会にぜひ!
写真/吉村規子