歯切れのいい国民民主党・榛葉幹事長の発言。じつはいろいろな意味を含む?
ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日~金曜日15時30分~17時)、4月7日の放送に政治ジャーナリストの角谷浩一が出演。国民民主党の榛葉賀津也幹事長による「野党が本気になったら不信任は通る」といった発言について解説した。
鈴木純子(文化放送アナウンサー)「国民民主党の榛葉賀津也幹事長は4月5日、島根県松江市の会合で講演。『国会終盤は政局になる』『立憲民主党は後半国会で内閣不信任案を出さざるを得ない』とし、立憲が本気で政権交代を目指すよう求めました。『衆議院で与党が過半数割れしている。野党が本気になったら内閣不信任が通る』としています」
長野智子「榛葉氏の発言について角谷さんが取り上げたのは?」
角谷浩一「皆さん、どうお感じになるのかなと。榛葉幹事長は歯切れがいいので会見のYouTubeも人気があるんですね。やりとりも軽妙だし。よく考えていろいろな発言をする、多岐にわたるので、政治に遠い人でも話を聴くと『なるほど』となる。国民民主は個人的に、玉木さんだけでなく榛葉さんの魅力が1つの人気のポイントになっているというぐらい。……と、まずは榛葉さんを持ち上げておく。が」
長野「が(笑)」
角谷「この発言、よく聴くと『うちが出す』とは言っていない」
長野「そうなんです!」
角谷「立憲が出すべきだ、と怒っている。この言い分を目ぇつぶって読むと……つぶったら読めないけど(笑)、誰が発言したかわからずに聴くと、自民党の反・石破派の理屈だな、と。そうなると誰に言わせているのか。僕は麻生さんだと思っている。麻生さんと榛葉さんはとても親しいから」
長野「えっ? 麻生さんが榛葉さんに言わせるんですか?」
角谷「自分から言ったら争いになるでしょう。よく思い出してください。この半年間、どれだけ103万円の壁で仲良くしていたか。うまくいかなかったといっても、そう悪いところへ行っていたわけではない」
長野「うん」
角谷「途中で維新に持っていかれた気はするけど、国民民主はそう悪いポジションではないはず。ところがこんなことを言い出した。まず国会、終盤は政局になるって、なってほしい人がいるということでしょう。野党第一党の立憲民主が不信任を出さなければダメだと促しているけど、榛葉さんの国民民主がどうするかといえば、何も言っていない」
長野「はい」
角谷「ここをしっかり読まないと。この発言は、いろんな意味のアドバルーンが入っているなと思う。自らを含めて野党の連立政権をつくりたい、と言っているようにも聞こえるけど、そんなことは言っていないわけ」