フライドポテトで、白ごはんを食べる……?ドンキ新作が過去イチ理解できなかった件
「みんなの75点より、誰かの120点」を合言葉にドン・キホーテが展開している偏愛メシシリーズ。
10月1日に「本当にこの組み合わせが好きな人がいるの……?」と疑ってしまうような新商品「愛しのフライドポテト弁当」(税込430円)が発売されました。
■ ドンキに潜む傑物に捧ぐ?偏愛メシ新作「愛しのフライドポテト弁当」
フライドポテトは好きです。白ごはんも好きです。でもフライドポテトをおかずに白ごはんを食べようと思ったことはありません。
このほどドン・キホーテから発売されたのは、そんな筆者の認識を過去にしてしまう強烈な“偏愛”に満ちた「愛しのフライドポテト弁当」。
正式名称「フライドポテトでご飯は普通でしょうが!週7食余裕と豪語するもはや依存症の社内のあの娘に捧ぐ!愛しのフライドポテト弁当」です。
どうやらドン・キホーテ社内には、フライドポテトと白ごはんを当たり前のように、しかも週七で食べることができるという傑物が、息を潜めているようです。
少なくとも1人の女性を虜にしているフライドポテト×白ごはんの組み合わせ。
早速食べてみます。
「愛しのフライドポテト弁当」を開けてみると、中は本当にフライドポテトと白ごはんのみで構成。かつてない偏愛をひしひしと感じます。
少し嬉しいのがフライドポテトにバリエーションがあること。
細長いシューストリングと、俵型に成型されたハッシュドポテト、それから皮付きのウェッジカットの3種類です。
フライドポテトとひと口に言っても宗派がありますから、フライドポテトを軸にする以上は当然の判断かもしれません。
ポテトはいずれも塩のみのシンプルな味付け。特にフレーバーなどは効かせてありません。塩の効き方は種類によって異なり、ウェッジカット、ハッシュドポテト、シューストリングの順に塩気が強かったです。
白ごはんの方も、表面にパセリがまぶされている以外は特に変わったところのない普通の白ごはん。少し柔らかめでもちっとしており、甘みが立っている気がしました。
それぞれを単体で食べる分には可もなく不可もなく。王道のフライドポテトと白ごはんです。
問題は一緒に食べたらどうなるのか、という点。
■ ポテトと白ごはんの未知のコンビネーション 一緒に食べると……?
ドン・キホーテのどこかで働いている女性が「週七で食べられる」と豪語する未知のコンビネーション、意を決して口に運んでみます。
……米と芋です。特別まずいわけでも、特別美味しいわけでもなく、ただただ米と芋を一緒に食べている感覚です。
米と芋が同時に口の中に侵入してくることによって起こる化学反応はありません。ただただ2種類の炭水化物の味が口の中に広がるのみです。
ポテト3種類のうちのどれを食べても「米と芋」以上の感想はないのですが、強いて言うならハッシュドポテトが1番合う気がしました。全体的に粗くて硬い食感のため、白ごはんの柔らかい食感と差別化がされているからです。
「愛しのフライドポテト弁当」という強烈な弁当を前に、こんな可もなく不可もなく、な感想でいいのだろうか……と少し不安になった筆者ですが、弁当にはトマトケチャップもついてきます。
ケチャップをかければ何かが変わるかもしれない。一縷の望みをかけてポテトにケチャップをかけて食べてみることにしました。
が、残念ながら変化らしい変化は起こらず。「米と芋」だったのが「米と芋とケチャップ」になっただけでした。
筆者個人の結論としては「別々に食べたほうが美味しい」です。
これまでドン・キホーテの偏愛メシはいろいろと食べてきましたが、過去1番刺さらなかったかもしれません。
しかしどこかの誰かはきっとこれを120点とみなすでしょう。筆者がこの弁当のよさを理解しなくてもいいし、する必要はないはず。だからこその“偏愛メシ”なのでしょうから。
ちなみに芋と米を同時に食べると全体的に口の中がもったりして、水分を持っていかれるので、食べる際は飲み物が必須です。
(ヨシクラミク)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By YoshikuraMiku | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025100307.html