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<大人のジブリ>親になって観るとさらにおもしろい映画『おもひでぽろぽろ』。生理を教える機会にも?

ママスタセレクト

テレビや動画配信サービス、映画館などでアニメーション鑑賞が楽しみなママはいますか? 子どもだけではなく大人が観ても楽しくて、感動するアニメーションは数多くありますよね。ママスタコミュニティに、スタジオジブリのアニメーション映画についてこんな投稿がありました。

『ジブリで1番好きな作品が『おもひでぽろぽろ』の人いる? 大人になってから観ると更におもしろい』

アニメーション映画『おもひでぽろぽろ』は、27歳のOLタエ子が小学5年生の頃の自分を思い返して、今と思い出の話が行ったり来たりする作品。1991年に公開された映画ですから、子どものころ映画館に観に行ったり、テレビ放映などで観た人もいるのではないでしょうか。筆者も『おもひでぽろぽろ』は、繰り返し観るほど好きな映画なので、ママたちがどんな感想を寄せているのか気になり、投稿を読んでみました。

忘れていた子ども時代の気持ち

『子どもをもった今だから、心に沁みるものがあるよね』

『子育てに行き詰まったときに見返すよ。子どものころの気持ちを思い出せるから。どうしても親目線だけで叱るけど、子どもには子どもの理由があるって思い返せる』

子どものころのタエ子のエピソードは、小学校や家であった日常のちょっとした友だちや家族との出来事ばかり。日常のさり気ない会話に自分の昔の姿が重なったり、タエ子の母親がママになった今の自分と重なったりして思わずハッとさせられるシーンがあるかもしれませんね。

子ども心を知らずに傷つける

筆者は最近になって新たにハッとさせられるシーンが増えました。そのシーンは子どものタエ子が、給食で嫌いな食べ物が出たので残したときのエピソードです。 タエ子のクラスでは「苦手なものを1つだけ残しても良いルール」がありますが、苦手な野菜が多いタエ子は1つだけしか残せないと困ってしまう日がしばしば。今日も苦手な野菜をコッソリとパンに挟んで、まわりの友だちや先生に見つからないように持ち帰りました。同じ日にタエ子は、学校で読書感想文を褒められたので、「コンクールに出すかもしれないから、取っておくように先生に言われたの!」と嬉しそうにお母さんに話しかけます。しかしお母さんは、パンに挟まれた野菜を見つけ小言を。そして「作文がじょうずな子より、好き嫌いしない子のほうが偉いのよ」と。タエ子はシュンとし、がっかりしてしまいます。

親としての自分を振り返る

子どもが嬉しそうに今日の出来事を話しているのに、それを小言でさえぎる……。しつけをするのは親の役目でしょうが、嬉しくて弾んでいるわが子の気持ちを、気づかぬうちに踏みにじってしまう。日常のよくありがちな気持ちのすれ違いを、親と子の両方の目線で描いているシーンだと思いました。筆者もタエ子のお母さんのように、子どもの弾んだ気持ちをピシャリと小言で遮ってしまいがちです。タエ子の苦い表情を見ながら「あーこれ、タエ子のお母さんと同じことを私はやっちゃってる」と、内心ドキリ! ママになって子どものころの気持ちを忘れてしまった今だから、改めて発見がありました。

心も体も成長する女の子

小学校の高学年から中学生にかけて、個人差はありますが女の子は急激に子どもから大人に成長する時期。初恋の胸の高まりや、ちょっぴり大人びたものに憧れるドキドキ感、そんな経験は誰もが通ってきた道ではないでしょうか。

『小学生のころ友だちとビデオを借りて「雨の日と曇りの日と晴れと……同じだ!」までのくだりを、友だちと演じていたのが懐かしい。最近、小4の娘とみて、同じシーンに娘もハマった。このくだりを2人で演じている』

この「雨の日と……」からのタエ子と広田くんのキュンとくるような会話、真似したママはいませんか? 初恋の舞い上がるような気持ちを思い出し「そんな頃があったな」と、懐かしくなって照れてしまうのは大人になったタエ子だけではないですよね。

女の子の体の変化は、女の子の秘密

この世代の女の子ならではの体の変化に、生理があるのではないでしょうか。タエ子の小学校でも、女の子のみが集められ生理についての話がされたシーンが出てきます。生理の話を男の子に知られたくないと思うタエ子は、トイレなど女の子だけになれるときにこっそり話したり、からかってくる男の子を必死で無視したり……。 筆者も子どもの頃はタエ子のように、男の子に知られたくないという気持ちが強かったように思います。生理が始まったとき、「赤飯でお祝いをしよう」と言う母に、お父さんや弟に知られたくないからと秘密にしてほしいと話したり、母と2人だけでお祝いをしたり。生理は女の子だけの秘密の話にしたいと思うタエ子に、子どものころの自分自身の姿を重ねて観ていました。

男の子も生理を知ってほしい

しかし結婚して男の子のママになり、ふと「男の子って、生理のことっていつ知るんだろう? どう思うんだろう?」と考えるようになりました。 わが家では子どもがまだ小学生と保育園児だった頃に一緒に『おもひでぽろぽろ』を観て、生理の話題が出たシーンで子どもたちは「せいりって何?」と質問してきました。男の子のママになった今、男の子にも生理をちゃんと知ってほしいと考えるようになりました。そして女の子をいたわれる男の子に育ってほしい。そんな気持ちを込めて、女の人は赤ちゃんを産むための体になることや、生理中は体調がすぐれないときがあるなど、生理用のナプキンを見せながら話しました。当時、まだ幼かった子どもたちにはピンとこないふしもあったようですが、それでも筆者が生理でシンドそうにしていたら家事を手伝ってくれましたから、何かしら考えるところはあったのではないかと思います。いずれ男の子も学校の保健や理科の授業で習うかもしれませんが、映画をキッカケとして親子で生理について話せたのは、良かったのではないかと思っています。

ママになって新たな感動や発見ができる映画

何度も繰り返し観たくなる映画は、人それぞれにあるでしょう。そして子どもの頃に感動した映画を、大人になって観てさらに感動する。そんな映画に出会えたら嬉しいですよね。さらにママになって観たら、感動したり考えたりと楽しみかたが増えるのは、その映画が素晴らしい映画だからかもしれませんよね。『おもひでぽろぽろ』を昔観た人も、まだ観ていない人も、ママになった今だからこそ改めて観てみてはいかがでしょうか。新たな感動や発見があったら素敵ですよね。


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