厚木市 新庁舎建設地、アート彩る 井上純さん招き壁画制作
市役所新庁舎などが入る複合施設建設地の仮囲いで、厚木市出身のアーティスト・井上純さんと市民が絵を描くワークショップが5月18日に開催された。
市制70周年記念事業として実施されたもので、親子8組が参加。世界的に活躍する井上さんとの交流を通じて、文化・芸術に親しんだ。
井上さんは、子どもたちに「気になることは何でも聞いてください。自由に描いて楽しみましょう」と呼びかけながら、文字の影の付け方や色の塗り方などをレクチャー。参加者は、厚木バスセンターに面した高さ3m×幅11mほどの白い囲いをキャンバスに、筆や手を使いながらペンキで色とりどりの絵や文字を描いていった。
参加した坂井輝美さん(47・及川)は「外で伸び伸びと絵を描くことはなかなかないので、普段家ではできない経験ができて良かった。子どもの成長のきっかけになればうれしい」と話し、娘の結月さん(11)は「絵を描くことが好きなので参加できて良かった。特に手形を押して絵を描くのが楽しかった」と笑顔を見せた。
井上さんは、荻野小・荻野中・厚木西高を経て多摩美術大学を卒業。2010年にナイキ本社の壁画制作を手掛け、12年にはファッションブランドMIHARAYASUHIROパリコレクションの舞台でライブペイントを実施した。企業とのコラボレーションや海外での個展開催など、国内外で活躍している。
同所では、誰でも自由に絵が描ける「フリーウォール」を25日(日)まで、井上さんによる公開制作を26日(月)まで実施。