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新型コロナワクチンの無料接種期間が今月３月31日（日）で終了する。市では国の方針にならい、２０２１年４月から計７回会期を設け同ワクチン接種を実施してきた。３月末までに接種できるのは、昨年９月頃に市から「接種券」が送付された対象者などで、市健康医療部担当者は「ワクチン接種は強制ではなく任意だが、希望者は早めの予約を」と呼びかけている。

21年４月から、八王子市は世田谷区と共に都内最速で高齢者へのワクチン接種を開始した。以来、市役所本庁舎をはじめ、公共施設や商業施設などで集団接種を実施。同年７月には八王子消防署（上野町）の向かいに特設会場「上野町ワクチン接種センター」を設け、より多くの市民を受け入れた。

八王子市によると、今年３月11日現在、51万８４３１人いる12歳以上の市民で、初回接種（１・２回目）をしたのは84・６％を占める43万８８０２人。追加接種の位置付けである「３回目」の接種者は73・２％と推移している。

22年春頃に行われた４回目開催や６回目開催（令和５年春開始接種）は「65歳以上」や「基礎疾患等がある人」「医療従事者等」などが対象。19万８９７人いる60歳以上の市民で７回受けた人は、８万４４５１人だった。

会場は市内クリニック等

31日までに全額公費で受けられるのは、初回接種（乳幼児は１〜３回目）を終了した生後６カ月以上の人。「令和５年秋開始接種」の対象者として昨年９月頃に市から接種券が送付されているが、これまでの接種券が使われていない場合は新たに送付されていない。商業施設などの集団接種会場は今年１月で終了しており、接種が受けられるのは市内のクリニック等（１月１日時点で約90カ所）。市のウェブサイトなどから確認でき、予約専用サイトや一部直接電話などで予約が可能だ。

無料接種の終了に伴い、４月以降は原則有料に。国の方針では、65歳以上の高齢者や、60歳から64歳で基礎疾患等がある人には重症化予防のため秋冬に定期接種が行われる。これも自治体からの接種勧奨はない。

同ワクチンの自己負担額は「現在調整中」（市同部）。定期接種以外での接種も自費となる。

同ワクチン接種の予約・相談は「新型コロナワクチン接種コールセンター」まで（【フリーダイヤル】０１２０・３８３・１８３午前９時から午後５時。日曜日を除く）。同コールセンターも３月末で閉鎖する。