【新連載】大阪屈指のグルメエリア・天満でビストロ自慢の自家製パンに舌鼓【明日のパン、どうする?】
思い出のパンやハマっているパン、憧れのパンに、ウワサのパンまで。
関西の気になるベーカリーを巡って、特別な「明日のパン」を探します。
「あのレストラン、料理もパンもめっちゃおいしいんやって!」
料理とともに自家製パンを提供する大阪・天満のレストラン「ONZORO.(オンゾロ)」は、そんなクチコミで話題になったお店です。次第に「パンはテイクアウトできへんの?」という声が大きくなり、まだ明るいうちから“パン呑み”ができて、パンの購入もできる2号店「PRÉS(プレ)」が誕生しました。
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人気レストランが手掛ける隠れ家ビストロいつ、どう食べる? 考えるのが楽しくなるディナーのあとに“明日のパン”探しを
人気レストランが手掛ける隠れ家ビストロ
「ONZORO.」から徒歩10秒というご近所にオープンした「PRÉS」。エントランスを入ってすぐのところにパンが並び、奥の扉を開けるとカウンターとテーブル席を備えた小さなビストロになっています。ここでは、10種以上をそろえる前菜から本格的なメイン料理、チーズやワインが楽しめます。
「チーズ各種」550円~/写真はコンテ、ロビオラ デ ブッファラ
おすすめのチーズを注文すると、添えられていたのは「クランベリーカンパーニュ」。チーズとパンを一緒にいただけば、チーズの濃厚な風味とクランベリーの酸味、小麦の力強い味わいが絶妙に重なり、素敵なマリアージュに。
「このパン、売ってほしいわぁ」と、お客さんがつぶやいてしまうのも納得のおいしさでした。
カウンターに面したオープンキッチンではひとりのシェフが料理を、ひとりのブーランジェがパンをつくっている様子がライブで見られます。パンの香ばしい香りに包まれながらグラスを傾けるちょっとした時間も、パン好きにとっては贅沢なひとときです。
カウンターでパン呑みを楽しむグループがある一方、ベーカリースペースには、パンだけを買いに来るお客さんもちらほら。ブーランジェに直接おすすめのパンを聞いたり、パンに合う料理の話で盛り上がったりと、「PRÉS」ならではの和やかな光景が広がります。
いつ、どう食べる? 考えるのが楽しくなる
「シナモンロール」350円
オーナーがドイツ・ベルリンのベーカリーで出合い、衝撃を受けたというレシピを再現した「シナモンロール」は、販売開始後すぐに人気商品の仲間入り。一般的にはふわふわ食感のものが多いのですが、こちらはサクサク、パリパリが魅力。コーヒータイムのおともにぴったりで軽く食べられるため、シナモンロール好きの方は複数買いもおすすめです。
「天然酵母のカンパーニュ」フルサイズ620円、ハーフサイズ310円
フランス語で“田舎”を意味する「カンパーニュ」は、フランスの食卓に欠かせない日常パン。「PRÉS」では、小麦の味わいが直球で楽しめるシンプルなカンパーニュに加え、クランベリーやいちじく入りのカンパーニュもスタンバイしています。
サラダと一緒に、またはオープンサンドとしてアレンジするほか、料理のソースをたっぷりつけても、チーズともマッチ。食事にもお酒にも合わせたくなる万能パンが、ハーフサイズから気軽に購入できるのもうれしいポイントです。
「オリーブ」180円
ムチッと食感のチャバタ生地でグリーンオリーブ2粒を包んだパン「オリーブ」も、発売とともに人気となった商品です。ベーシックなパンにも見えますが、侮るなかれ。オリーブの芳醇な香りと幸せな塩味が口いっぱいに広がったあと、小麦の香ばしさ、甘みが出現。小さいながらも味わいのストーリーがしっかりと堪能できます。
“料理に合うパン”をコンセプトに生まれたパンは21種。さらに焼き菓子は3種と、バリエーションはまだまだ豊富。スライドでは、おすすめのパンとその楽しみ方をご紹介します。
「チャバタ」260円/小麦と塩、イーストのみでつくったシンプルなパン「チャバタ」。ほのかに感じる塩味がアクセントになってくれるので、具だくさんのサンドイッチをつくって召し上がれ!
「チョコリュスティック」350円/。カカオ分58%のほろ苦いチョコレートとカカオを生地に練り込んだ「チョコリュスティック」は、大人のためのチョコレートパン。コーヒーはもちろん、洋酒やワインのおともにぜひ。
「フォカッチャ」620円/イタリアパンの定番「フォカッチャ」は、オリーブオイルと塩をつけて食べるだけでも絶品です。さらに、アヒージョなどのオイル煮、シチューなどの煮込み料理とも好相性。
ディナーのあとに“明日のパン”探しを
「PRÉS」は15時にオープンし、閉店は夜の23時。お仕事で帰りが遅くなった日も、ディナーを楽しんだあとでも、おいしいパンが買えるなんてうれしい限り。料理に合うパンがそろっているので、明日の朝食だけでなく、ランチやディナー、晩酌タイムを想像しながら、パン選びが楽しめます。
購入したパンを鮮やかなブルーのペーパーで包んでくれるフレンチスタイルも、なんだか気分が上がる理由のひとつ。
パンに合わせてワインを選んでみたり、いつもより少し凝った料理に挑戦してみたり、パンのある食卓をもっと楽しくさせてくれる、とっておきのお店を見つけました。
教えてくれた人Mayu
大阪生まれ、大阪育ちのannaエディター。旅とパンとあまいもんをこよなく愛し、旅先でもベーカリーアンテナを全開に。もちもち食感に目がなく、特にお気に入りは塩パンとベーグル。
PRÉS(プレ)
大阪府大阪市北区天神橋3-9-1 昭和ビル1F
営業時間:15:00~23:00(L.O.22:00)
定休日:不定休(Instagramにて告知)
※価格はすべて税込み表記です。
※最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。
写真/ダイドウカヨコ 文/小林梢