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日本人メジャーリーガーの歴代開幕投手一覧、山本由伸vs今永昇太に菊池雄星も大役

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ドジャースの山本由伸とカブスの今永昇太,Ⓒゲッティイメージズ

日本人で過去7人しかいない栄誉

2025年のメジャーリーグはいきなり日本人投手同士の投げ合いで幕を開ける。

3月18日に東京ドームで行われるMLB開幕戦で、ドジャースの山本由伸とカブスの今永昇太が先発。昨季ケガしながらも7勝を挙げ、いきなり世界一に輝いた山本と、渡米1年目で15勝をマークした今永の投げ合いはファンならずとも注目の一戦だ。

さらにエンゼルスの菊池雄星も3月27日の敵地ホワイトソックス戦で自身初の開幕投手に決定。同一シーズンに日本人投手3人が大役を務めるのは初めてとなる。

山本、今永、菊池はいずれも初の栄誉。これまで開幕投手を務めた日本人メジャーリーガーは7人しかいない。


初の大役を担ったのは日本人メジャーリーガーのパイオニア野茂英雄だった。タイガース時代の2000年4月3日アスレチックス戦、7回3安打3失点で見事に勝利投手となった。

さらにドジャーズ時代の2003年3月31日ダイヤモンドバックス戦では、通算303勝を挙げたランディ・ジョンソンと投げ合って9回被安打4の完封勝利。翌2004年もパドレスとの開幕戦に先発して5回7失点で敗戦投手となったが、計3度の開幕投手を務めた。

田中将大は4度の開幕投手

松坂大輔もレッドソックス時代に開幕マウンドに立っている。2008年3月25日に東京ドームで行われたアスレチックス戦、5回2安打2失点で勝ち負けはつかなかったが、チームの勝利に貢献した。同年はその後開幕8連勝を飾るなど、18勝をマークした。

黒田博樹はドジャーズ時代の2009年4月6日パドレス戦に先発し、5.2回4安打1失点で勝利投手となった。ただ、その直後に左脇腹痛で故障者リスト入りし、同年は8勝どまりだった。

ヤンキース時代の田中将大は計4度も開幕投手を務めている。メジャー2年目だった2015年4月6日ブルージェイズ戦は4回5失点で敗戦投手。翌2016年4月5日アストロズ戦は5.2回2失点で勝ち負けはつかなかった。

さらに2017年4月2日レイズ戦で3年連続開幕投手を務めたが、2.2回7失点で敗戦投手。4度目となった2019年3月28日オリオールズ戦では5.2回2失点でようやく自身初の開幕勝利をつかんだ。

ダルビッシュ有は4度の大役も未勝利

5人目はダルビッシュ有。レンジャーズ時代の2017年4月3日インディアンス戦で6.1回4安打4失点で勝利投手の権利を手にしていたが、リリーフが打たれて白星はつかなかった。

パドレスに移籍した2021年4月1日ダイヤモンドバックス戦では4.2回8安打4失点で勝敗はつかず。2022年4月7日のダイヤモンドバックス戦では6回無安打無失点と完璧な投球だったが、リリーフが逆転を許して白星はつかなかった。

さらに2024年には韓国・高尺スカイドームで行われたドジャースとの開幕戦に登板し、3.2回2安打1失点。大谷翔平との初対決は2打数1安打だった。

日本人6人目の栄誉となったツインズ前田健太は2021年4月1日ブルワーズ戦に登板し、4.1回6安打2失点で勝ち負けはつかなかった。

2022年4月7日のアストロズ戦でメジャー7人目の日本人開幕投手となった大谷は、4.2回4安打9奪三振1失点で敗戦投手。2023年3月31日のアスレチックス戦でも開幕投手を務め、6回2安打10奪三振無失点と好投したが、チームが逆転負けして白星はつかなかった。

これまで開幕戦で白星を手にした日本人投手は3人だけだ。山本、今永、菊池が史上4人目の開幕勝利を挙げるか注目される。

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記事:SPAIA編集部

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