理想的な『猫トイレの置き場所』トップ3!猫にも飼い主さんにもやさしいトイレ環境とは?
1.目が行き届くリビング
猫のトイレの置き場所としていちばんにおすすめしたいのがリビングです。リビングは人がいることが多く、落ち着かないのでは?と思われがちですが、実は多くのメリットがあるのです。
リビングは目が届きやすいため、排泄の様子が観察できますし、排泄時の異常にも気づきやすい場所です。そのため病気の早期発見にもつながりやすいと言えるでしょう。
また猫は、トイレが寒いと排泄を我慢してしまうことがあります。我慢しすぎると、膀胱炎などの泌尿器トラブルの原因にもなりかねません。その点リビングは、一般的に冷暖房が使われるため年間を通して快適な温度が保たれていますので安心です。
人がいると落ちついて排泄ができない猫の場合は、家具の陰や部屋の隅など目立たない場所にトイレを置くようにしましょう。
2.お留守番中も安心なケージの中
日頃ケージを使用している場合は、ケージの中にトイレを置くのがおすすめです。お留守番中にケージに入れることがある場合は、とくにおすすめします。
またケージはリビングに置いているご家庭が多いと思いますので、排泄の状況を観察、把握するのにも良いでしょう。
注意点としては、食事の場所から離しておくことです。猫は排泄した場所で食事を食べたがらないこと多いです。たとえばトイレを1階に置いて、食事は2階以上、またはケージの外であたえるのが良いでしょう。ケージをL字型に増設できるタイプもあります。置く場所に余裕がある場合は便利です。
3.ニオイ対策なら人間のトイレや洗面所の近く
人間のトイレや洗面所の近くもおすすめです。どちらも換気扇があるのでニオイが拡散しにくいのは助かりますよね。またトイレに流せる猫砂ならすぐに捨てられます。水が使える場所なので掃除しやすいといったメリットもあります。
ただし洗面所では、洗濯機や乾燥機の音に注意が必要です。神経質で警戒心の強い猫は、洗濯や乾燥の最中は音が気になって排泄を我慢してしまうかもしれません。
スペースが十分にあれば人間のトイレや洗面所の中もトイレの置き場所としては都合がよさそうですが、常に扉を開けておくかペットドアの設置が必要となります。またトイレットペーパーにいたずらされる心配もあるため注意が必要でしょう。
おすすめできないトイレの置き場所とは
ここまでおすすめの設置場所を紹介してきました。では逆に置き場所としておすすめできない場所はどんなところなのでしょうか。快適なトイレ環境を提供するためにも、ぜひ知っておきましょう。
たとえば、以下の場所はおすすめできません。
✔大きな音が出るものの側(テレビ、洗濯機など)
✔温度差が激しい場所
✔風通しが悪い場所
✔食事場所や寝床のすぐそば
✔まわりから丸見えの場所
✔頻繁(ひんぱん)に人が通る場所
できるだけこれらの場所を避けて設置するようにすると、快適なトイレ環境を提供できるでしょう。
まとめ
猫はトイレ環境にとてもこだわりを持つ動物です。そのため置き場所が気に入らないだけでも排泄を我慢してしまうことがあります。
猫によって快適なトイレ環境は異なりますが、一般的には以下のような場所を選びましょう。
✔近くで大きな音がしない
✔寒暖差がない
✔人通りが少ない
また飼い主さんにとって掃除などの管理がしやすいことも置き場所を決めるうえでは、重要なポイントになります。
愛猫と相談しながら、お気に入りの場所を見つけてあげましょう。
(獣医師監修:平松育子)