ワンランク上の焼き鳥店『弁財天』で洗練された串をおまかせコースで 尼崎市
えびす神社の近くにある炭火焼き鳥店『弁財天』(尼崎市)で、鶏肉と炭にこだわり一本一本出される創意工夫にあふれた焼き鳥を取材してきたので、その模様をレポートします。
お店の外観はとてもスタイリッシュでドアの取っ手や看板にも炭が使われており、おしゃれで上品な雰囲気を醸し出していました。
中に入ってみるとカウンター席8席と奥に個室のテーブル席2つがあり、和モダンで大人な雰囲気の空間でゆっくりと食事を楽しめます。店主は元々建築関係の仕事をしていましたが、知り合いの飲食店のオーナーに声をかけられたことをきっかけに焼き鳥屋で約2年半修行を行い、2022年に同店をオープンされました。
同店では焼き鳥に地元兵庫県産「播州百日どり」を使用。肉のうまみの素であるイノシン酸がピークに達するまで約100日間愛情を込めて育てられる銘柄鶏で、甘みと深いコクのある味わいが特徴。炭は食材の旨さを引き立てることで有名な和歌山県の「紀州備長炭」を使用しています。
素材にこだわった自慢の焼鳥を一本一本最高に美味しい状態で食べてほしいとの思いから、店主のおまかせ(3、5、7本)からスタートし筆者は5本のコースをお願いすることにしました。そのコースの終了後、自分の食べたい部位の串や単品メニューも注文することが可能です。
出される串の内容は日によって異なり、今回は筆者が印象に残った3串を紹介したいと思います。始めに出していただいたのは「ささみ」で、本わさびと能登の結晶塩で味付けされています。ささみといえば一般的には少しパサつくイメージですが、同店のはふわふわ食感&しっとりとした口当たりで思わず笑みがこぼれました。
次にいただいたのが「ねぎみ」。ねぎと鶏肉を交互に刺したものではなくねぎが鶏肉にはさみこまれているので、ねぎが炭で焦げることなくいただけます。鶏肉のジューシーな脂をねぎが吸っていてお互いの旨味を引き立てていました。
「せせり」は鶏の首の部分のお肉で弾力があり、噛むと程よい歯ごたえとジューシーな食感が味わえます。上には自家製のポルチーニとニンニクで作ったペッパーペイストが乗っていてポルチーニの香りが鼻から抜け大変美味です。一つひとつの部位に合った串刺しと最適な味付けがされているので、本数は少なくてもしっかり満足感を味わうことができました。
串を楽しんだ後、〆に多くのお客さんが頼まれるという季節の食材を使った「釜飯」も注文。出来上がるのに40分ほど時間がかかるので、食べたい方は最初に注文しておくのが良さそうです。
筆者がいただいたのは「ホタテの釜飯」で揚げやしめじなどの具材がたっぷり入っていて、ご飯にそれらの美味しさがギュッと詰まっていました。底の方はおこげなどもあり最後まで飽きることなく楽しめます。
同店の焼き鳥はほかのお店とは違い1本ずつの提供で部位や味付けの説明も聞けるので、鶏の美味しさを十二分に味わえました。
場所
弁財天
(尼崎市神田中通3-66)
営業時間
17:00~23:00
定休日
日曜日