実家&義実家も要注意! 簡単に騙されてしまうオレオレ詐欺の手口
●8月5日は「ハンコの日」
「は(8)」「んこ(5)」の語呂合わせから8月5日は、ハンコの日。山梨県の印判総合商社・モテギが、はんこ(印章)の重要性をPRすることを目的に制定しました。
この日とは別に、10月1日は全日本印章業組合連合会が制定した「印章の日」となっています。
「風邪ひいた」「お金落とした」は常套句
ハンコといえば契約、契約書にハンコを押したりサインを書くのって勇気がいりますよね。もしかしたら詐欺!?と思ってしまったり…。
詐欺といえば、いまだ被害が相次ぐオレオレ詐欺。
口コミサイト『ウィメンズパーク』でも、実家や身近にオレオレ詐欺の電話がかかってきた人がたくさんいました。
「しっかり者の義母ですが、引っかかりましたよー。『風邪引いた』『携帯の番号変わった』から始まり『会社の金を使い込んだ』となり…。ちょうど私に義母からATMに行く途中に『声が変わるほどのひどい風邪を引かせて会社に行かせるなんて!』と、愚痴の電話がきたので、気が付いてセーフ」
「義母の家に息子を名乗って『今駅にいるんだけど、会社の金を電車に置き忘れて見付からない…どうしよう…』と、言ってきました。とはいっても、自営で飲食店なので、その時間は毎日市場に仕入れ中。義母は『あんた何で、仕入れサボって電車なんか乗ってんのよっ!』と一喝したら切れたそうです」
“風邪ひいた”“お金落とした”“妊娠させた”“会社のお金を使い込んだ”あたりが、常套句のようです。
「実家に『○○だけど、会社のお金を電車に置いてきた』と、かかってきたオレオレ電話。その○○の名前が、なんと横にいる無職の父。下調べ、甘過ぎます(笑)」
「『風邪ひいて声が変だけど俺だよ』と、息子と名乗る男。でも、それとほぼ同時に、息子が『ただいま~』。母は電話口の相手に『あんた誰?』」
本人が横にいるのにかかってくるパターン。こういっちゃなんですが、笑えます。
「次兄の高校時代の名簿が流出したらしく、兄の名を語って泣いてかかってきました。母はすぐに気づいたそうですが、みごとな迫真の演技だったとか」
プロの俳優さんでも、泣きの演技は難しいもの。
きっと犯人は、自分の演技に酔いしれてたことでしょう。
「犯人ってちゃんと方言把握しているのかな? 地元は全国的にメジャーではない方言だし、ネイティブじゃないとイントネーションも違う。『俺だよ』の時点で、まず弟ではない(笑)!」
「地元のラジオで『オレオレ詐欺の電話がかかってきたけど、息子はかなりなまっていてズーズー弁なのに電話口が標準語だったから、すぐ詐欺だと分かった』という投稿がありました」
定かではありませんが、方言が強い地域では地元密着型のオレオレ詐欺は少ないという話も。そこまでマスターするの難しいですもんね。とはいっても、油断大敵です。
「お金渡す前に、必ず息子や弟に確認の電話をするように常々言っています。でも、うちの親いわく、哀しいかな『頼まれても、出す金ない』って」
「弟から金銭の催促の電話がきたら合言葉を決めたようです。金銭を催促するようなことがないといいのですが(笑)」
オレオレ詐欺にひっかからないためにも、日頃から実家や義実家とも対策を考えておく必要はありますよね。
(文・井上裕紀子)
■文中のコメントはすべて、『ウィメンズパーク』(2022年1月末まで)の投稿からの抜粋です。
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