ケンサキイカをねらう「イカメタル」の楽しみ方! 暑い日は大人の夜遊びへ!!
近年、世界中で問題になっている温暖化の影響からか、気温の上昇や海面の上昇、気候変動による大雨やゲリラ豪雨など、何かとその影響を感じることが増えてきました。とくに暑い日に昼間の釣りをするのは、熱中症の可能性や体力的にも限界を感じるときがありますよね?? そんな真夏の釣りでは、「暑さを避けられる夜に釣りに行けばいいじゃないか!」とひらめきました。いわゆる大人の夜遊びです。
そんな大人の夜遊びこと、ケンサキイカをねらう「イカメタル」の魅力や釣り方、美味しい持ち帰り方などについてご紹介しましょう。
夜焚きでケンサキイカをねらう
夏の風物詩ともいわれる「夜焚きイカ釣り」。夜焚き釣りとは、夜に船の集魚灯を点けて、集魚灯の光に寄ってくるイカや魚を釣る釣りのことです。また、船上は夜なのに昼間のように明るいので、初心者の方でも安心して釣りを楽しめると思います。
この釣りでのメインターゲットとなるのが、イカのなかで最高級とされるケンサキイカです。ケンサキイカの呼び名はさまざまあり、北部九州での地方名は「ヤリイカ」、山陰は「シロイカ」、福井では「マイカ」と呼ばれるそうです。これだけいろいろな呼び方があるのには驚かされます。
夜焚きイカ釣りのなかで夏に本格的なシーズンを迎える「イカメタル」は、鉛スッテと呼ばれる鉛製のボディに布を巻いて作られたイカ釣り用の擬似餌で、イカを釣る道具を指します。上にはオモリの付いていない浮きスッテ、下には鉛やタングステンで作られた鉛スッテを使うのが基本的な仕掛となります。
続いてロッドですが、イカの小さなアタリを感知し、そのアタリを弾かないように張りがあって細い穂先のロッドが必要です。瞬間的なアワセに対応できる強めのバット部分を備えていると、さらに釣りがしやすくなると思います。個人的には8:2か7:3の先調子の専用ロッドがおすすめです。
そして、リールはカウンター付きのベイトリールがおすすめです。イカメタルで一番重要なのがタナ取り。言い過ぎかもしれませんが、指示ダナが取れなければイカは釣れません。また、イカのタナはコロコロ変わりますので、都度正確なタナ取りをする必要があります。ですので、リールのカウンターの有無はイカメタルにとってはひじょうに影響する部分です。
とはいえ専用ロッドもリールも、安いものであれば1万円前後で手に入れることができるので、初心者でも気軽に入門できる釣りモノといえると思います。
釣り方はカンタン!
イカが釣れたら傷む前にクーラーへ
イカの釣り方はとてもかんたんです。イカメタルでは指示ダナまで仕掛を落とし、指示ダナに着いたら2~3回シャクって止める、という動作が基本となります。
イカを誘うときに重要なのは「静」と「動」のメリハリをつけることです。スッテを動かしたら、必ず一度ステイすることを意識してください。釣れない場合は一度大きくシャクってスローフォールさせたり、シェイクからの止めなど、その日のアタリの出方を探すのもイカメタルの釣りの魅力だと思いますね。その工夫が釣果を左右するかもしれません!!
そして、釣ったイカについてですが、群れがいるとたくさん釣れる場合も多いので、その都度イカを1杯ずつ締めていられません。海水を張っていないザルなどに放置して野締め(窒息死)させます。
しかし、長時間放置しているとイカが傷んでしまうため、野締めができたらできるだけ早めに、死後硬直が始まるまでにクーラーボックスに移すのがよいでしょう。赤いイカが白くなったら野締めができたタイミングだと思ってください。
釣ったイカは持ち帰る前にひと手間を
さて、釣ったイカのおすすめの持ち帰り方です。ここでひと手間ではありますが、フォーセップでイカの墨を抜いておきましょう。本来フォーセップは魚に掛けたハリを外す便利アイテムなのですが、その形状から、イカの墨袋抜きに便利です。フォーセップにはストッパー付きのものもありますが、手返しが悪くなるのでストッパーなしのものがよいでしょう。
そして、イカの身は真水に触れると味が落ちるため、ジッパー付き保存袋などの袋に入れからよく冷えたクーラーボックスに入れて持って帰ってください。
ちなみに、おすすめの保存袋は100円均一ショップで販売してるロングバージョンのジッパー付き保存袋です。大剣(大型のケンサキイカ)は入らないので、大きめの袋も準備するとなおよいかもしれません。また、イカをさばく際にアニサキスが気になる方は、アニサキスライトなどで確認してもよいですね。
いかがでしたか? 暑い夏に大人の夜遊びとして楽しめる「イカメタル」。イカを楽しく釣って、多くの方にイカを美味しく食べてもらえたらと思います。
企画・記事協力:FISHFRIENDS
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レポーターREPORTOR
プロフィール:週末アングラー
広島県の瀬戸内海で旬の魚を食べるために日々釣りを楽しみ、釣りに励んでいます。たまに山陰にもイカ釣りへ。旬を追い求めるのがモットーです!!